歯の黄ばみの原因
さて、今回のトピックは歯の黄ばみの原因についてです。
黄ばみの原因を大きく3つ列挙します。黄ばみを気にされている方は、原因を歯科医院で確認してみることをお勧めします。
- 歯の色を決める要素
歯の構造は、黄ばみをおびた象牙質を、白くて半透明のエナメル質がおおってできています。
歯の色は、エナメル質の透明感や厚み、象牙質の色によって左右されます。
エナメル質が透明で薄いと、内側の象牙質の色が透けて歯が黄ばんでみえます。
また、象牙質の黄ばみが強い場合は、さらに歯が黄ばんでみえます。
ふだん私たちが歯の色として認識しているのは、主に象牙質の色です。
象牙質は年齢と共に黄ばみが強くなり、エナメル質も薄くなるため、年齢が上がるにつれて歯の色は黄ばんできます。
また、虫歯によって歯の神経を抜いたり、一部の抗生物質の影響などによって、象牙質が強度の黄ばみや褐色をもった結果、歯の色が強度に変色することがあります。
- 色素の沈着も黄ばみの一因
タバコのヤニ、コーヒーや紅茶の色素(ステイン)、茶渋、歯石は、どんなにしっかり歯をみがいても、どんな歯ブラシや歯みがき粉を使っても歯に着いてしまいます。
これらは、本来の歯の色を隠してしまって、黄ばんだ色にしてしまいます。
タバコのヤニ、ポリフェノールやイオウを多く含む食品、一部のうがい薬や歯みがき粉の中に含まれているクロルヘキシジンやフッ化第一スズ、そして一部の医薬品は、歯を黄ばんだ色にしやすいといわれています。
こうした色素の沈着は、歯科医院で3~6ヶ月ごとに専用の器具や器械で隅々まで除去して、歯の色を本来の白さにしていくのがよいでしょう。
ポリフェノールを多く含む食品の成分を列挙します。 - お茶 →カテキン、タンニン
- 赤ワイン→タンニン
- コーヒー →クロロゲン酸
- ココア、チョコレート→カカオマスポリフェノール
- 歯の色が黄ばみやすい人
コーヒーや紅茶を同じように飲んでいても、歯の色が黄ばみやすい人と黄ばみにくい人がいます。
これは、歯の表面の質、歯の形、歯並び、唾液の性質や量が影響するためです。
また、コーヒー、紅茶、赤ワインをよく飲む人やタバコを吸う習慣のある人、歯みがきがしっかりできてない人、歯科医院で定期的にクリーニング(PMTC)をおこなっていない人は、歯の色が黄ばみやすいといえます。