お口に与えるタバコの影響について

今月のトピックの内容は、お口に与えるタバコの影響についてです。

(医療ポータルサイトより)喫煙がお口の健康にも影響を及ぼしているのをご存知ですか?
喫煙は、虫歯と歯周病の進行を促進し、歯の喪失を早めます。
喫煙者の65歳の平均喪失本数は非喫煙者の75歳の喪失本数を上まわり、喫煙が口腔内の老化を10年以上早めています。
喫煙者には、自分の歯がなくなる覚悟が必要です。

喫煙者のお口の特徴

  1. 歯周病

歯を支えている歯茎や骨などの組織が炎症を起こす病気。
ひどくなると歯が抜け落ちる。
喫煙は唾液の分泌を抑制するため、唾液による自浄作用が減って口の中が不潔になり、歯周病の原因となる歯垢や歯石が付きやすくなります。
また、タバコに含まれるニコチンは歯茎の血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。
酸素や栄養が行き渡らなくなると歯茎の抵抗力は弱くなり、歯周病が進行します。
喫煙により歯周病の危険性は上がります。
1日に10本未満では非喫煙者の2.8倍であるのに対し、20本では4.7倍、30本以上だと5.9倍にもなります!
受動喫煙であってもその危険性は3倍です。

  1. 口臭

喫煙者の口腔は、ニコチンやタールの臭いがします。
また、歯周病の悪化と共に口臭は悪臭となります。

  1. 歯茎の変色

喫煙により歯にタール(発がん物質)が付着し、ニコチンの影響で毛細血管が収縮し歯肉は暗紫色になります。
粘膜にタールやメラニン色素を呼び、それらを多く沈着させ、歯茎や唇の色は黒ずみます。

  • がん

喫煙者は口腔や咽頭がんの発生率が非喫煙者の3倍です。
咽頭がんでは、なんと32.5倍です。

  • 子供の歯茎が黒くなる?!

タバコの煙は家族の口腔にも影響を与えています。
北海道の小学校での調査で、喫煙習慣がある親の79%の子供に歯肉の黒い着色を認めています。
自分の歯があるのとないのとでは生活の質が違ってきます。
歯科では80歳になっても自分の歯で物が噛めるように、「80歳20本運動」を推進しています。
自分の歯で美味しく食事をするには「禁煙」は重要です。
禁煙すると歯茎がきれいなピンク色になっていきますよ。

【参考資料】亀田ポータル医療ポータルサイト~お口に与えるタバコの影響