うっかり口呼吸

藤棚の花の紫が日ごとに深まる今日この頃ですが、皆さま、お元気でお過ごしですか。
さて、今回のトピックのテーマは今すぐやめたい!うっかり口呼吸についてです。

風邪をひいているとき、風邪を移されないようにしたい時、花粉などのアレルギーが辛い時などにマスクを愛用している人は、多いでしょう。
ひと昔前は、風邪が流行る冬にしかマスク姿の人をみかけませんでした。
それが、花粉症の蔓延により春にもマスクをする人が増え、それが習慣化して1年を通してマスクをしている人が目につくようになりました。

花粉やPM2.5等を完全シャットアウトするといった機能的なもの、カラフルな色や柄があしらったものなども登場し、ファッションアイテムのように考えている人もたくさんいます。
マスクは、細菌やウイルスが体に入るのをブロックしてくれる頼もしい存在だと思っている人がほとんどです。
しかし、実は、マスクには、落とし穴があります。
それが、口呼吸を招くということ。
鼻呼吸は、口呼吸よりも力がいります。
そのため、私たちは、ついつい楽な口呼吸に流れてしまうわけですが、マスクで鼻を覆ってしますと、更に鼻呼吸が辛くなるので、マスクの下でポカンと口が開く癖がつきます。

マスクで外敵をブロックできているとしても、それは、マスクをしているときだけのこと。
さらに、マスクをしていると鼻が働く機会を失うので、怠け癖がついていき、異物をブロックする機能が弱くなっていきます。
舌を使わなければ、弱くなるのと同じで、せっかく体に備わっている機能を使う機会を奪い、からだを衰えさせてしまいます。
それが、さらなるアレルギーの悪化を招くのです。

風邪をひいている時など、マナーとしてマスクが必要な場面があります。
しかし、花粉症などの場合は、マスクを常用するのではなく、口呼吸にならないように気を付けることのほうが得策です。
マスク依存症の人は、できるだけ外す努力をしましょう。

【参考文献】口呼吸を辞めて万病を治す! 監修 今井一彰

さて、今月の診療時間、日時についてですが、6月2日(土)、3日(日)が大阪で研修のため(JIADS補綴コース)、その週の診療日時が変更し、2日(土)が休診となりますので、その振替として5/30 (水)が20時まで、11日(金)が9-16時と変更になりますのでよろしくお願いします。
本格的な夏をひかえ、いっそう自愛ください。