咬む力の大きさについて

今月のトピックは「咬む力の大きさ」についてです。

咬む力は人によってまちまちですが、ご自身の歯の先端を見てください。
平らになっていたり、刃物でスパッと切ったようにとがっていたり、つるつるになって光っていたりしませんか?
それらはいずれも歯が強く当たってすり減った跡なのです。

咬む力は人によって違いますが、普段生活していると自分の体重かそれ以上の力がかかります。
また、夜寝ている間にはほとんどの方が食いしばったり、歯ぎしりをしたりします。
そのときには普段の3~5倍の力がかかると言われています。

このように歯にはとても大きな力が加わります。
何年もこのような力がかかっているのに、歯が倒れないのが不思議なくらいです。
しかし、歯周病が進行して歯を支える骨や歯茎がやせてしまうと・・・もうお分かりですよね?
歯にかかる力は相当なものです。
これに耐えられるのは、歯を取り巻く歯茎や骨のおかげなのです。
ところが、もうやせちゃってしまったんですが・・・とか、歯が割れてきている、という方の場合には力をコントロールすることが必要になります。

具体的にはナイトガードといって、マウスピースのようなものを着けてもらうことです。
これによって、歯に余分な力がかかることを防ぐことができます。
また、強く咬みこんでも歯よりもやわらかいナイトガードのほうが磨り減ってくれるので歯自体の保護にもなります。
ご自分で気づくのは難しいことが多いので歯科医院に診てもらうとよいでしょう。