「麻生歯科クリニック」札幌市北区麻生町6丁目8-10 電話:(011)726-1488

2018-11-01

11月

hyo1_sishyu.jpg落ち葉が風に舞う季節となりましたが、皆様、お変わりありませんか?
さて、今月のトピックのテーマは、歯周病とは、どんな病気かについてです。

歯周病は、全身疾患と関連性があると言われてますが、では、歯周病はどんな病気かを理解することが大切と思い、このテーマにしました。
歯周病は文字どおり、歯の周りの病気です。
歯そのものに起きる病気の代表が虫歯であるのに対して、歯周病は歯を支えている歯肉や歯槽という部分に起きます。
歯を支えているこれらの組織に炎症が起き、それが長期間続きます。
歯周組織が少しずつ傷められ、歯を支える力は徐々に衰えていきます。
やがて歯がぐらついてきます。
こうなるまで、多くの場合、あまり自覚症状はありません。

口臭が気になってしまったり、風邪をひいたときに歯茎が腫れることはありますが、それを歯周病と結び付けて治療を受ける人は、あまりいらっしゃらないようです。
恐らく、歯周病には、虫歯が進行したときに感じるような激しい痛みが少ないからなのでしょう。

しかし、歯がぐらつき始めてからの歯周病治療は大掛かりになりますし、他の歯への負担を考えて、抜歯するしかないこともあります。
歯の本当の大切さを、失ってからしみじみ実感するようなことにならないよう、歯周病をしっかり治療していきましょう。

歯周病の原因は、口の中に住み着いている細菌です。
歯をしっかり磨いていないと、歯と歯茎の間の間に食べ物の残り食べかすがたまり、口の中の細菌の良い居住環境を提供してしまうのです。
そして歯肉が侵されて歯周ポケットができると、ポケットの奥は歯ブラシが届かず磨くことができませんので、ますます細菌を勢いづけてしまうことになります。

歯周病罹患者を数字で見ると歯肉炎及び歯周疾患の患者数は、331万5,000人 年齢別で罹患者を見ると歯周病の有病率、20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代は約9割というデータがでています。

では、「歯周病の予防と治療」についてお話します。
歯周病の原因は、口の中に住み着いている細菌です。
ですから、その細菌の数を少なくすることが、歯周病治療の基本です。どうすれば良いのかというと、なにも難しいことではなく、歯をしっかり磨くことです。

歯磨きで大切なことは、歯と歯茎の間など、歯ブラシの毛先があたりにくい所をしっかり磨くのと同時に、歯間ブラシを用いて歯と歯の間をきれいにすることです。
そういう所ほど、細菌が住み着きやすい場所だからです。
この点を勘違いして、歯の表面をピカピカ磨いて満足していらっしゃる方が少なくないようです。
正しい歯の磨き方をぜひ一度、歯科医院で教わってください。

次に大切なことは、定期的に歯科医院を受診することです。
どんなに歯をしっかり磨いていても、どうしても磨き切れない部分がありますし、そのような磨き残しからできる歯石は、歯科医院で取ってもらう以外、方法がないからです。
もちろん、歯周病の検査のためにも定期的な受診が必要です。

それともう一つ。
たばこを吸う人は禁煙してください。
たばこを吸うと、口の中が細菌の繁殖に適した環境に変化し、また、菌に侵された歯周組織の再生が妨げられ、歯周病の進行が早くなるからです。
進行し深くなった歯周ポケットに対しては、歯肉を切り取る手術療法をします。
それにより、細菌が繁殖する足場をなくし、歯の根元までしっかり歯磨きできるようになります。
★の数が多いほど関連が強いことを意味します。
★★☆
糖尿病
糖尿病は歯周病の危険因子であり、かつ、歯周病があると血糖値が高くなりやすくなります
★☆☆
肥満症/メタボリックシンドロームタバコ病
肥満症/メタボリックシンドロやタバコは、歯周病の危険因子の一つです
★☆☆
動脈硬化
近年、歯周病が動脈硬化の危険因子の一つであるとする研究発表が増えています
皆さん、歯周病にかかっているか、歯科医院に行かれて現状把握されることをお勧めします。
参考文献)日本生活習慣病予防協会「生活習慣病~歯周病」

今月の診療時間、日時についてですが、18日(日)がと東京の学会があり、院長不在のため、その週の日時が変更し、17日(土)が休診となりますので、振替として14日(水)が10-17時までと変更になりますのでよろしくお願いします。
向寒のみぎり、お風邪にはお気をつけてお過ごしください。

10月

fu.jpg秋も深まり、朝夕はめっきり冷え込むようになってまいりましたが、皆様、お変わりありませんか?

さて、今月のトピックのテーマは、なぜフッ素でむし歯が予防できるのか。についてです。
フッ素について若林健史先生が週刊朝日に投稿されたものを載せます。
脱灰や再石灰化の解説つきですので、是非、読んでみてください。

~むし歯予防のために水道にフッ素を添加する国がある? 現役歯科医が効果的な使用法〈週刊朝日〉~
フッ素は自然界に存在する元素の一つで、地中や海中などに含まれる物質です。
19世紀に、アメリカのある地域でフッ素の化合物であるフッ化物(以下、フッ素)を多く含んだ水を飲んでいる人々にむし歯の発生率が少ないことをつきとめた研究が発端となって、むし歯予防に使われるようになりました。

アメリカの多くの州、オーストラリアやアイルランドではむし歯予防を目的として、上水道にフッ素が添加されています。
日本では一般的な歯みがき粉の多くにフッ素が含まれていますね。
なお、フッ素の毒性については、大量に飲み込んだ場合に起きることで、適量を使っている限り、全く問題はありません。

なぜフッ素でむし歯が予防できるのか?まずはむし歯になる仕組みを説明しましょう。
むし歯菌は歯に糖質があるとこれをエサにして食べた後、酸を発生させます。
歯の表面を覆っているエナメル質は酸に弱く、口の中が酸性に傾くと歯の表面からカルシウムやリン酸などのミネラルが溶け出します。
これを専門用語で脱灰(だっかい)といいます。

人間のからだには自浄作用があり、数十分たつと唾液の力で中性に戻り、脱灰が止まり、その後、「再石灰化」といって、唾液中に溶け出したミネラルが歯に戻り、修復されるようになっています。
ところが甘いものを常に口の中に入れていたり、歯みがきを怠っていたりするとこの「脱灰→再石灰化」がうまくいかなくなり、歯が溶けてむし歯となるのです。

エナメル質の97%はハイドロキシアパタイト(以下、アパタイト)というリン酸カルシウムからできています。
アパタイトの結晶は象牙質に対して垂直の棒状になっており、「エナメル小柱」と呼ばれています。
むし歯はこのエナメル小柱のすき間から起こりやすいのです。
フッ素はこのすき間に入り込み、エナメル質を強化して、むし歯を予防するのです。
フッ素がしみこんだ歯は酸に強く、触れても簡単には溶けなくなることから、むし歯になりにくくなるのです。

■大人のむし歯にこそ、フッ素が効果的
フッ素は子どもの歯に効果的といわれます。
生えてきたばかりの歯はアパタイトの結晶がすき間だらけで、例えると軽石のよう。
子どもがむし歯になりやすいといわれるゆえんです。
これが成長とともに唾液や食品からミネラルを取り込み、成人の頃にはすき間が減って、硬く、じょうぶになります。

実際、子どものむし歯治療では、奥歯の「6歳臼歯」(親知らずを除き、口の中の一番奥に生えてくる上下4本の奥歯。
6歳頃になると生えてくるため、こう呼ばれる)でも、ドリルでサクサク削れますが、大人の歯は硬いため、処置が大変です。

高齢になっても硬くなり続けるので、70代、80代の歯は削ろうとすると、力仕事になります。
つまり、加齢にともなって歯は硬く、むし歯になりにくくなるのは事実です。
しかし、盲点があります。「大人のむし歯」といわれる「根面(こんめん)う蝕(しょく)」は、歯がじょうぶでも比較的、簡単に起こるのです。
参考までに「う蝕」とはむし歯のことです。

加齢によって歯肉が縮んだり、歯周病によって歯ぐきが下がったりすると歯の根の表面が露出してきます。
この部分が根面です(歯が長くなったと感じるときは要注意です)。
歯の根面はエナメル質がなく、象牙質をセメント質が覆っています。
セメント質と象牙質はやわらかく、ざらざらしている組織で、歯垢がたまりやすいため、むし歯になりやすく、いったん、発症すると急速に進行します。
さらに「根面う蝕」の大きな問題は治療が難しいことです。
歯のかみあわせ面である歯冠部(歯茎より上の部分)とは違い、削り方が難しく、コンポジットレジンなどの充てん物が詰めにくいのです。
子どものむし歯が減少する一方、この「根面う蝕(根の部分のむし歯)」が近年、増えており、歯科の中でも問題となっています。
しかし、この部分にフッ素を塗布するとむし歯の予防効果が得られることがわかってきたのです。
つまり、大人もフッ素を積極的に使ったほうがいいということです

フッ素の効果的な使い方としては、まずフッ素入り歯みがき粉を毎日使うことです。
子どもの場合、濃度500ppmから年齢に応じた量を使うことが薦められています。
「3~5歳用」などと年齢別に表示されているので、参考にしましょう。
大人の場合、好みのものを使えばいいでしょう。
なお、2017年の3月に諸外国と同様の1500ppmまでフッ素の基準が引き上げられ、高濃度のフッ素入り歯みがき粉が登場しています。

さらに子どもも大人も、2、3カ月に1度、歯科医院で定期的にフッ素を塗布してもらうといいでしょう。
歯科医院では9000ppmという高い濃度のフッ素を使います。
安全性に問題はありません。
WHO(世界保健機関)はフッ素を使ったむし歯予防策を推奨しており、歯みがき粉(フッ素濃度1000ppm以上)の濃度が500ppm上がるごとに、むし歯の予防効果が6%ずつ高くなることを報告しています。
以上です。

最近は、フッ素入り歯磨き粉も高濃度で安価なものも販売されていますので歯科医院に相談いてみると良いですね。

さて、今月の診療時間、日時についてですが、6日(土)、7日(日)が神奈川の学会があり、院長不在のため、その週の日時が変更し、8日(土)が休診となりますので、振替として3日(水)が10-20時まで、5日(金)が10-17時までと変更になりますのでよろしくお願いします。
秋冷日増しの候、くれぐれもお体をお大事になさってください。

9月

9081120_da5455d4ca_o.jpg朝夕はだいぶ過ごしやすくなってまいりましたが、皆様、お変わりありませんか?
さて、今月のトピックのテーマは、噛めば噛むほど若返るについてです。

ご存知のとおり食べる時に無意識に行っている「噛む」という行為には様々な効果があります。
全身を活性化させ健康な身体を維持するためにとても重要な働きをしているので復習してみましょう。

■噛むことの効果
1.胃腸の働きを促進する
消化酵素の分泌増加。細かく噛み砕けば胃腸の負担を少なくします。
2.虫歯、歯周病、口臭を予防する
唾液の分泌増加。抗菌作用によりお口の中の清浄効果が高まります。
3.肥満を防止する
ゆっくりたくさん噛むと満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防止します。
4.脳の働きを活発にする
脳への血流が増加して脳が元気になります。脳の老化を防止します。
5.全身の体力向上
全身の神経を刺激して活力がみなぎり体力、運動能力が向上します。
6.味覚を発達させる
噛むほどにじっくり味わえて薄味でもしっかり美味しさを感じられます。
7.がんを予防する
唾液に含まれる酵素には食品中の発がん性物質を抑制する効果があると言われています。

■いつまでも自分の歯で噛もう
長寿大国日本では平均寿命は世界でトップクラスですが、歯の寿命となればまだまだなのです。
自分の歯が20本残っていれば、まずよく噛めると言われています。
80歳で20本の歯を残すことを目標としましょう。
一生自分の歯で食事することが健康な体づくりにつながるのです。

■歯がなくなっても諦めず
すでに、自分の歯が20本以下になってしまった方も放置せず歯科に相談し必要な処置を受けましょう。
例えば「入れ歯」ですが、入れ歯をつけているときは歩くリズムが安定しているのに、はずすとつまずきやすくなるとの報告があります。
入れ歯を入れることで、ふんばりがきいて転倒防止に繋がるのです。
また、歯が無くて更に入れ歯も使っていない人ほど痴呆の症状が多いことも知られていますね。
入れ歯を上手に使うことには努力が必要となります。ゆっくりと慣れていけるよう頑張りましょう!
また、舌や頬の動きも大切です。普段から自己流でいいのでストレッチをしてほぐしておくと良いです。一番大切なことは「よく噛む」ことです。
味覚を楽しみ健康維持できるよう、歯がある人もない人も噛む回数を増やすことを習慣としてください。

さて、今月の診療時間、日時についてですが、8日(土)、9日(日)が研修のため(JIADS歯周外科コース)、その週の日時が変更し、8日(土)が休診となりますので、振替として5日(水)が10-17時まで、と変更になりますのでよろしくお願いします。
これからも、残暑が続きそうです。
体にはくれぐれもお気をつけください。

8月

kishi.jpg残暑が続いておりますが、皆様、お元気でいらっしゃいますか?
さて、今月のトピックのテーマは、キシリトールについてです。

キシリトール入りのガムやお菓子等、以前からキシリトール入り製品は皆さんの周りに多く存在しています。
一体、キシリトールって何?どんな効果があるの?といった皆さんの疑問を改善していきたいと思います。

・キシリトールって?
キシリトールとは、白樺やトウモロコシの芯から採れるキシラン・ヘミセルロースという原料を用いた甘味料です。
甘さは砂糖とほとんど変わらず、口に入れると多くの熱を吸収するため、ひんやりとした爽やかな甘さが広がります。

・キシリトールガムの効果
虫歯の原因である酸を作らせない。
虫歯菌の数を減らす。
ガムをかむ事で唾液がよく出るようになり、虫歯予防につながる。

・キシリトールガムの効果的な摂り方
1日3回程度使用する。
毎日摂取する。
食後や間食の後に摂る。

・キシリトール製品の選び方
甘味料の60%以上がキシリトールの製品でないと上記の効果はないといわれています。
100%キシリトール製品をお勧めします。

さて、今月の診療時間、日時についてですが、4日(土)5日(日)が大阪で研修のため(JIADS補綴コース)、その週の日時が変更し、4日(土)が休診となりますので、振替として1日(水)が10-20時まで、3日(金)が9-16時までと変更になります。
また、お盆休みは11-15日までとなりますのでよろしくお願いします。
これからも、残暑が続きそうです。
体にはくれぐれもお気をつけください。

7月

ita.jpg暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしですか。
さて、今回のトピックのテーマは女性ホルモンと歯周病についてです。

女性は男性よりも長生きなのに歯の平均寿命は男性よりも短いのだそう。
どうして??
今回は私たち女性のライフステージに合わせた歯周病対策のポイントについてご紹介しましょう。

女性は生涯にいくつかの節目となる時期を経験します。
ここで起こるホルモンバランスの乱れは口の中の組織や粘膜にも影響するため女性は特有の症状が現れ歯周病にもなりやすいのです。

■思春期
最初の大きな変化は思春期です。
このとき分泌されるホルモンに歯石や炎症反応を増幅させるよう働くものがあるのです。
分泌量が突然増えるとわずかな刺激にも大きな反応を示します。
心身ともに敏感になり過剰に口臭を気にすることも。
また、摂食障害やこの時期の無理なダイエットは中高年以降の歯の健康に影響することもあるので親や周囲がメンタル面でのサポートを行うことが大切です。
「家族で歯科来院」などのきっかけ作りもいいでしょう。

■妊娠、出産期
この時期は30~70%の人に歯肉炎がみられると報告があります。
妊娠によって免疫応答の変化が歯周組織に過剰に影響をもたらします。
食事の好みが急激に変化したり、つわりなどで口の中が酸性に傾き虫歯にもなりやすいです。
また、吐き気や体調不良から歯磨きがしずらい状態になるので洗口剤を上手に使ったり、頻繁に歯科でフッ素塗布をしてもらうといいですよ。

■中年期                                                                 家事、育児など、家族中心の生活で自分自身へのケアがおろそかになったり、自分のことは後まわしになりがちです。
また、仕事で日々忙しく不規則な生活やバランスの悪い食生活に陥りやすいです。
様々なストレスにさらされるこの時期は、バランスの良い食事と生活リズムを意識して無理をしてでも自分自身の身体のために検診時間を取ることが大切です。
「時間ができたら・・」や「来月には・・」などと思っているうちに歯を失ってしまうことも!  

■更年期
女性ホルモンの低下。更年期障害から唾液が減少してドライマウス(口の中が乾燥する)に陥ることで口臭、歯周病になりやすく、知覚過敏、味覚障害、舌が黄白くなるという症状も。
全身においても骨密度の低下、免疫力の低下があり、この時期は口の中が危険な状態のため要注意です。
カルシウムやビタミン類を積極的に摂取してよく噛んで食べてください。
まだまだ長い人生をしっかり視野に入れて、必ず定期検診や専門的なケアを受けることが重要です。

さて、今月の診療時間、日時についてですが変更ありませんのでよろしくお願いします。
時節柄夏負けなどなさらないよう、体調管理には充分気をつけてお過ごしください。

6月

マスクの顔.jpg藤棚の花の紫が日ごとに深まる今日この頃ですが、皆さま、お元気でお過ごしですか。
さて、今回のトピックのテーマは今すぐやめたい!うっかり口呼吸についてです。

風邪をひいているとき、風邪を移されないようにしたい時、花粉などのアレルギーが辛い時などにマスクを愛用している人は、多いでしょう。
ひと昔前は、風邪が流行る冬にしかマスク姿の人をみかけませんでした。
それが、花粉症の蔓延により春にもマスクをする人が増え、それが習慣化して1年を通してマスクをしている人が目につくようになりました。

花粉やPM2.5等を完全シャットアウトするといった機能的なもの、カラフルな色や柄があしらったものなども登場し、ファッションアイテムのように考えている人もたくさんいます。
マスクは、細菌やウイルスが体に入るのをブロックしてくれる頼もしい存在だと思っている人がほとんどです。
しかし、実は、マスクには、落とし穴があります。
それが、口呼吸を招くということ。
鼻呼吸は、口呼吸よりも力がいります。
そのため、私たちは、ついつい楽な口呼吸に流れてしまうわけですが、マスクで鼻を覆ってしますと、更に鼻呼吸が辛くなるので、マスクの下でポカンと口が開く癖がつきます。

マスクで外敵をブロックできているとしても、それは、マスクをしているときだけのこと。
さらに、マスクをしていると鼻が働く機会を失うので、怠け癖がついていき、異物をブロックする機能が弱くなっていきます。
舌を使わなければ、弱くなるのと同じで、せっかく体に備わっている機能を使う機会を奪い、からだを衰えさせてしまいます。
それが、さらなるアレルギーの悪化を招くのです。

風邪をひいている時など、マナーとしてマスクが必要な場面があります。
しかし、花粉症などの場合は、マスクを常用するのではなく、口呼吸にならないように気を付けることのほうが得策です。
マスク依存症の人は、できるだけ外す努力をしましょう。

【参考文献】口呼吸を辞めて万病を治す! 監修 今井一彰

さて、今月の診療時間、日時についてですが、6月2日(土)、3日(日)が大阪で研修のため(JIADS補綴コース)、その週の診療日時が変更し、2日(土)が休診となりますので、その振替として5/30 (水)が20時まで、11日(金)が9-16時と変更になりますのでよろしくお願いします。
本格的な夏をひかえ、いっそう自愛ください。

5月

shisy1.gif若葉が薫る頃となりましたが、皆さま、お元気でお過ごしですか。
さて、今回のトピックのテーマは、歯周病とメタボリックシンドローム、糖尿病、心臓病との関係についてです。

近年、多くの調査から、歯周病が、全身の健康に深く関係していることがわかりました。
その中でも、とくに歯周病とメタボリックシンドローム、糖尿病、心臓病との関係について注目してみましょう。

メタボリックシンドロームとは?
内臓脂肪型肥満(りんご型肥満)に加え、高血糖、高血圧、脂質異常などの動脈硬化の危険因子が2つ以上重なり合った状態をいい、心筋梗塞をはじめ心臓病のリスクが10倍~30倍に高まります。

歯周病とメタボリックシンドロームとのかかわり
メタボリックシンドロームが進んでいる人ほど、歯周病のリスクが高まる。
歯周病は、糖尿病や動脈硬化など、メタボリックシンドロームと関係のある病気とお互いに影響しあっていることがわかっています。
糖尿病や動脈硬化など、歯周病とメタボ関連の病気が、いくつも深くかかわりあっているだけにメタボと歯周病も相互に関係していると考えられています。

実際に、メタボの判定基準に当てはまる数が多いほど、歯周病のリスクが高まるという研究結果があります。
歯周病の予防は、メタボリックシンドロームを防ぐことと深く影響しあっています!
歯周病の予防とケアが大切です!
歯周病は糖尿病の合併症のひとつで、歯周病の重症化が糖尿病を悪化させます。
糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続くことでからだ中の血管が傷つき、それによって末梢神経や腎臓、目の網膜など、さまざまな器官や臓器に異常が現れ、合併症を伴い死にいたる怖い病気ですが、近年、ますます増加しています。

糖尿病予防の基本は「食事」と「運動」・そしてそれを支えるのが「歯の健康」です。
そして、歯を失う原因の90%がむし歯と歯周病です。
とくに50歳代以降では、歯周病が悪化して歯を失うことが多く、高齢期の食生活に大きな支障をきたします。
自分の歯が少なくなると、あまりかまなくとも食べられる軟らかな食品を摂ることが多くなりますが、軟らかな食品にはブトウ糖やショ糖など、吸収の早い糖質が多く含まれるので、血糖値を急激に上げる危険があります。
一方、かみごたえのある食品には、食物繊維が多く、脂質や糖質の量は少なめで、ゆっくり吸収されるため、血糖値をあげる危険が少ないといわれています。

歯周病が心臓病のリスクを高めることもあります。
歯周病になると、その原因となる細菌が血液中に入り、心臓などに感染をひきおこす場合があります。
心臓の内膜や弁膜に障害のある人にみられる細菌性心内膜炎は、そのほとんどが口の中にいる細菌ですので、予防には口の中を清潔に保つケアが不可欠です。
また、歯周病の原因菌が心臓をとりまく冠動脈に感染すると、毒素や炎症をひきおこす物質が血栓をおこしやすくし、動脈硬化を進行させると指摘されています。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの人は、歯周病を予防し、心臓病のリスクを遠ざけたいものです。

よく噛むことのメリット
●肥満を予防
満腹感を得られるので、食べ過ぎの防止になります。
内臓脂肪を燃焼し、無理なくやせます。
●唾液の分泌
大量の唾液が細菌を洗い流し、むし歯・歯周病を予防します。
消化酵素アミラーゼがでんぷんを分解し、消化吸収を助けます。
味覚が敏感になり、食べ物の味がよくわかるようになります。
ペルオキシターゼ等の酵素が食品中の発がん性物質を抑えます。
明るい表情
咀しゃく筋や表情筋が鍛えられ、言葉や表情が生き生きします。
●脳が活性化
脳の血流が活発になり、反射神経や記憶力、集中力などが高まります。
寝たきりや認知症の予防にもつながります。
●よくかむと、唾液でうるおう
唾液は1日に、1.5~2リットル分泌されますが、よくかむ習慣がなくなると減少します。
現代人は、唾液が減少気味と言われています。
唾液をたくさん出すためによく噛んだり、顎の骨の内側になる唾液線のマッサージ
をしましょう。そして、歯周病が悪化しないために歯科医院で現状把握をすることも大切です。
[参考文献]日本口腔健康協会~歯周病と全身の健康とかかわり 

さて、今月の診療時間、日時についてですがゴールデンウィークのため、5月1-6日まで休診にいたします。
また、5月12日(土)13日(日)が大阪で研修のため(JIADS補綴コース)、その週の日時が変更し、12日(土)が休診となりますので、その振替として9日(水)が20時まで、11日(金)が17時までと変更になりますのでよろしくお願いします。
五月晴れの日々をどうかお健やかにお過ごしください。

4月

ka.jpg吹く風も柔らかな季節となりましたが、皆様、お元気でいらっしゃいますか?
さて、今月のトピックは、噛めば噛むほど若返るについてです。
ご存知のとおり食べる時に無意識に行っている「噛む」という行為には様々な効果があります。
全身を活性化させ健康な身体を維持するためにとても重要な働きをしているので復習してみましょう。

■噛むことの効果
1.胃腸の働きを促進する
消化酵素の分泌増加。細かく噛み砕けば胃腸の負担を少なくします。
2.虫歯、歯周病、口臭を予防する
唾液の分泌増加。抗菌作用によりお口の中の清浄効果が高まります。
3.肥満を防止する
ゆっくりたくさん噛むと満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防止します。
4.脳の働きを活発にする
脳への血流が増加して脳が元気になります。脳の老化を防止します。
5.全身の体力向上
全身の神経を刺激して活力がみなぎり体力、運動能力が向上します。
6.味覚を発達させる
噛むほどにじっくり味わえて薄味でもしっかり美味しさを感じられます。
7.がんを予防する
唾液に含まれる酵素には食品中の発がん性物質を抑制する効果があると言われています。

■いつまでも自分の歯で噛もう
長寿大国日本では平均寿命は世界でトップクラスですが、歯の寿命となればまだまだなのです。
自分の歯が20本残っていれば、まずよく噛めると言われています。
80歳で20本の歯を残すことを目標としましょう。
一生自分の歯で食事することが健康な体づくりにつながるのです。

■歯がなくなっても諦めず
すでに、自分の歯が20本以下になってしまった方も放置せず歯科に相談し必要な処置を受けましょう。
例えば「入れ歯」ですが、入れ歯をつけているときは歩くリズムが安定しているのに、はずすとつまずきやすくなるとの報告があります。
入れ歯を入れることで、ふんばりがきいて転倒防止に繋がるのです。
また、歯が無くて更に入れ歯も使っていない人ほど痴呆の症状が多いことも知られていますね。
入れ歯を上手に使うことには努力が必要となります。ゆっくりと慣れていけるよう頑張りましょう!
また、舌や頬の動きも大切です。普段から自己流でいいのでストレッチをしてほぐしておくと良いです。
一番大切なことは「よく噛む」ことです。
味覚を楽しみ健康維持できるよう、歯がある人もない人も噛む回数を増やすことを習慣としてください。

さて、今月の診療時間、日時についてですが、7日(土)8日(日)が大阪で研修のため(JIADS補綴コース)、その週の日時が変更し、7日(土)が休診となりますので、4日(水)が20時まで、6日(金)が17時までと変更になりますのでよろしくお願いします。
それでは春爛漫のこの頃、健やかなる日々をお過ごしください。

3月

kusa.JPG春なお浅く、朝夕の冷え込みもまだきびしい昨今ですが、お元気でいらっしゃいますか?
さて、今月のトピックは、口臭の原因についてです。
とてもデリケートな問題ですね。そして、自分の口臭は自分で気付きにくいものです。
さて、口臭の原因とは一体何なのでしょう?どのような種類があるのか簡単に説明します。

1)生理的口臭
起床時、空腹時、緊張時、疲労時などに唾液が減少して起こる口臭です。
誰もが日常生活の中で起こる現象ですので特に気にしなくてもいいでしょう。
水分補給やうがいをすることで解消されることがほとんどです。

2)食べ物による口臭
文字どおりニンニクやお酒などを食べたり飲んだりすることで起こる口臭です。
胃の中からなくなると自然に消えます。ガムなどで緩和されますね。

3)舌苔(ぜったい)
新陳代謝により、剥がれ落ちた粘膜細胞や白血球などが舌に付着し、それが細菌に分解されることによって起こる口臭です。
歯磨きがけでなく、舌ブラシでやさしく舌を磨きましょう。

4)唾液分泌量の減少
加齢、ストレス、不規則な生活、薬の副作用、口呼吸など、お口の中の唾液が減少することで口腔内に細菌が増殖して起こる口臭です。
自己改善できることは改善しましょう。乾燥を防ぐために水分補給や唾液を多く分泌させるようによく噛みましょう。
一度、歯科医に相談するといいですよ。

5)口臭恐怖症
自分の口臭が生理的な範囲であるにもかかわらず、気にしすぎてしまうケースです。
まずは、歯科医院で検査を受けて下さい。心因性のものであれば専門医に相談を。

6)歯周病や虫歯
残念ながら大多数の口臭の原因はこの二つ。すぐに歯科に来院して下さい。
人それぞれ改善方法が異なりますし、放置すれば更に悪化し、他の症状も出てきます。
一旦は改善されても再発する厄介な特徴があるので、定期的に検診を受けましょう。

さて、今月の診療時間、日時についてですが、10日(土)11日(日)が大阪で研修のため(JIADS補綴コース)、その週の日時が変更し、
10日(土)が休診となり、7日(水)が20時まで、9日(金)が17時までと変更になりますのでよろしくお願いします。
それでは、まだまだ寒さが厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。

2月

kami.jpg余寒なおきびしい昨今ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて今月のトピックはNIKKEY STYLE12月で良い記事が載っていたので載せます。

良い姿勢のカギは下顎にあり、適切な揺れで顎がバランスを取っており、
それは、姿勢制御センサー。
「平衡感覚と平衡運動」の機能に関係していること」についてです。
以下記事より~

良い姿勢作りで背骨や骨盤に気を配る人は多い。
歯科医師らの研究で、実は「下顎」が姿勢を決定づける要因の1つだと分かってきた。
下顎の働きを知り、口の中の治療も組み合わせてまっすぐ立てる体を目指そう。

肩や首のこり、腰痛や手足のしびれなど、姿勢が良くないために起きる痛みや不調がある。
なぜ下顎がその原因となるのか。

下顎は頭の骨から筋肉でつり下げられた特殊な骨格だ。
この下顎は人が立っている時に体の傾きを察知してバランスを取る、いわば姿勢制御センサー。
「平衡感覚と平衡運動」の機能に関係していることが、近年の研究で判明した。

重さ約5キログラムの頭と、頭から筋肉でぶら下がっている約1キログラムの下顎は、常に体の上部でともに揺れながらバランスを取っている。
「陸上選手が走る様子をハイスピードカメラで見ると、頭が前後左右に揺れ、下顎が揺れるブランコのように動く様子が分かる」と央歯科医院(千葉市)の下向央院長は解説する。
柔軟に揺れる状態を保つことが重要なわけだ。

ところが口の中で上顎の歯と下顎の歯が引っかかったりぶつかったりしていると、頭と下顎のスムーズな揺れを妨げて、頭のバランスが崩れてしまうという。
頭がふらつくと元に戻すバランスが機能せず、転倒することも。
首など各部位をひねることで全身のバランスを取ろうとする。
その結果、緊張を強いられた筋肉にコリが生じたり、関節に負担がかかって痛みや運動障害の原因になったりする。

上顎と下顎の歯のひっかかりに注目した歯科医師で顎口腔臨床センター(静岡県富士市)の臼井五郎院長は、そもそも下顎の揺れによって、
上顎と下顎の歯は私たちの想像以上に当たっていると指摘する。
「ぶつかる箇所は歯のかみ合わせの接触面に限らず、歯の側面におよぶこともある」

歯当たりが下顎の動きを妨げないようにするにはどうすればよいか。
臼井院長が主宰する「日本直立歯科医学研究会」(宮崎市)は顎と身体の動きを同時に計測する技術を開発し、現象を解明。
良い姿勢に不可欠な、頭と下顎が円滑に揺れる状態を取り戻す治療法を編み出した。

まず患者の足圧や重心の揺れを機器で測定して確認。
歯型を取って下顎の揺れをシミュレーションする。
ぶつかっている歯を特定し、削って形を整える。
マウスピースを作って、下顎のズレを修正する方法もある。
保険の適用外だが、気になる人は対応する歯科医に相談すると良いだろう。

頭と下顎の滑らかな揺れを妨げないように、日常生活から歯が不要にぶつからないことを心がけたい。
そのためには、頭を起こす姿勢を保つように意識しよう。背中を壁につけてまっすぐ立ち、頭頂部と肩、腰、くるぶしが一直線になるか確認。
その姿勢を保って頭を起こすようにする。

自分で取り組める下顎の調整として、まつもと上部頚椎(けいつい)カイロプラクティックオフィス(金沢市)の松本享士さんのお薦めは、
1日に1分間、まっすぐに立つ運動だ。
高さ2~5センチメートルの台や雑誌に足の前半分だけ乗せて、足裏が床と水平になるようにかかとを浮かせる。
両足のつま先とかかとをつけて、足指を広げるようにして体重を乗せる。
頭を上げて目線を遠くにし、尻と胸を持ち上げて膝を伸ばす。

下顎の揺れの滞りが招くのは、頭の傾きや全身のねじれだけではない。
「神経の圧迫が起き、血液やリンパ液の流れも悪くなる。自律神経の失調の症状が出る例も」(下向院長)口の中や下顎に目を向けて、
良い姿勢を習慣づけよう。

さて、今月の診療時間、日時は、3日(土)は、東京の勉強会出席のため、休診日となりますので、31日(水)に振り替えておりますので
よろしくお願いします。
まだまだ寒さが厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。

2018年1月

noro.jpg暖冬とはいえ、毎日厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしですか?
さて、今月のトピックは、季節柄、ノロウイルスの予防策についてお話します。

まず、感染しないためにはどうすればいいの?についてですが             
①手洗いをしっかり行いましょう
手洗いは手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
帰宅時や調理を行う前、食事前、トイレの後に、流水と石鹸による手洗いを行いましょう。
また、手洗い場や水道が近くになく、すぐに手洗いが出来ない場合は消毒用エタノールを使って消毒を行いましょう。

【手洗いのポイント】
●手洗いが不十分になりやすい部位を意識してしっかり洗いましょう。
指先、指の間、爪の間、親指の周り、手のしわ、手首など。
※次亜塩素酸系の消毒剤は、手指など、カラダの消毒に使うことはNG!

②食品はしっかり加熱して!
食事はなるべく火を通したものをいただきましょう。
特に貝類(主に牡蠣、シジミ、アサリなどの二枚貝)はしっかり加熱した状態であれば感染しませんが、お年寄りや子供、大人であっても体調の悪い人が、生や不十分な加熱状態で食べると、感染するリスクが高まります。
二枚貝を食べるときは、中心部まで十分加熱調理(85~90℃で90秒以上)しましょう。
抵抗力の弱い高齢者や赤ちゃんは避ける方が無難です。
一般的にウイルスは熱に弱く、加熱によりウイルスは失活します。
※二枚貝はしっかりと中心まで加熱調理を

③キッチンや調理器具の消毒
調理台や非金属製の調理器具は洗剤などを使用して十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%以上)で浸すように拭き取ります。
ただし次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食(さび)させる性質があるので、包丁などの金属製調理器具や食器類はアルコールによる二度拭き、または、熱湯(85℃で1分以上)による加熱が有効です。
特に二枚貝を調理する場合は専用の調理器具を用いるか、使用のたびに、熱湯消毒するなどの対策を行いましょう
※調理器具によって消毒方法が異なるので、よく調べてから対策をとりましょう。

④頻繁に手で触れるものを清潔に保つ
手や食器、調理器具類を清潔にすることはもちろん、ドアノブや手すり、トイレ、イスなど、家族皆で使用する共有箇所のウイルス除去も大切です。
ドアノブや配管類、家具などの金属部に次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒すると、さびが生じ、使用した場所によっては元には戻せないこともあるので注意しましょう。
消毒後、十分に薬剤をふき取るか、もしくは臭いが少なく、プラスチックや金属に対する影響が少ないアルコールでの消毒がオススメです。
※プラスチックや金属に対する影響が少ないアルコールでの消毒がオススメです。

さて今月の診療は5日からスタートですが、診療日時に変更はありませんのでよろしくお願いします。
去年10月から水曜日休診に変更したため、月、火、木、金、土曜の午後診療が2時半からでなく2時スタートに変更しておりますのでよろしくお願いします。
それでは、寒さはこれからが本番。お風邪などひかれませんようにして下さいね。

12月

ki.jpg木枯らしの冷たさが身にしみる季節になりましたが、皆様、お変わりございませんか。
今回のテーマはキシリトールについてです。

キシリトール入りのガムやお菓子等、以前からキシリトール入り製品は皆さんの周りに多く存在しています。
今回はそんなキシリトールがテーマです。
一体、キシリトールって何?どんな効果があるの?といった皆さんの疑問を改善していきたいと思います。

・キシリトールって?
キシリトールとは、白樺やトウモロコシの芯から採れるキシラン・ヘミセルロースという原料を用いた甘味料です。
甘さは砂糖とほとんど変わらず、口に入れると多くの熱を吸収するため、ひんやりとした爽やかな甘さが広がります。

・なぜキシリトールはむし歯を防ぐのでしょうか?
キシリトールがむし歯を防ぐ理由は、大きく二つに分けることができます。
一つはキシリトールだけでなく他の糖アルコールが持つ作用(非特異的作用)であり、もう一つはキシリトールだけが持つ作用(特異的作用)です。
非特異的としては、唾液分泌の促進と再石灰化作用です。
キシリトールは砂糖と同じ甘味を持つため、口腔内に入れると味覚が刺激され唾液分泌を促進します。
また、ガムに入れた場合には咀嚼により唾液分泌が促進します。
ただし、唾液分泌を促進しても、唾液にはミュータンス菌(むし歯菌)の数を減少させる効果はありません。
キシリトールによりプラーク中のカルシウムレベルが上がるので、再石灰化に役立ちます。
さらに、キシリトールとカルシウムの複合体は歯硬組中に進入し再石灰化を促進し、歯を硬くします。

・キシリトールガムの効果
虫歯の原因である酸を作らせない。
虫歯菌の数を減らす。
ガムをかむ事で唾液がよく出るようになり、虫歯予防につながる。

・キシリトールガムの効果的な摂り方
1日3回程度使用する。
毎日摂取する。
食後や間食の後に摂る。

・キシリトール製品の選び方
甘味料の60%以上がキシリトールの製品でないと上記の効果はないといわれています。
100%キシリトール製品をお勧めします。

・キシリトール100%製品
キシリトール100%製品にはガム・チョコ・グミ等の色々な製品があります。
キシリトールを上手に使い、虫歯の予防しましょう。

ところで今月の診療日、診療時間ですが、23-24日が勉強会のため、22日は、休診日とさせていただくため、振替日として20日を10-20時まで診療致しますのでよろしくお願いします。
また、28日(水)は、10-13時までの診療となり、年末年始のお休みは、12月29日(金)~1月4日(木)までですのでよろしくお願いします。

日が短く、寒さが身にしみる時節です。
何卒、お身体をご大切になさってください。
【参考文献】日本フィンランドむし歯予防研究会~キシリトールの基礎知識より

11月

dm2.jpg落ち葉が風に舞う季節となりましたが、いかがお過ごしですか。
さて、今月のトピックは、今回のマメ知識は、「ドライマウスってご存知ですか?」です。

ドライマウスとは口の中が乾いて唾液が分泌されていない状態の事を言い、
正式には、「口腔乾燥症唾液」と言います。
唾液は口内を中和し虫歯を予防してくれるのですが、口内の唾液が少ないと虫歯や歯周病の
原因となってしまいます。
ドライマウスの原因には、水分補給が足りないこと以外にも様々な原因があります。
 -ドライマウスの原因-
 ・口呼吸・飲酒・喫煙・ストレス・内臓疾患
 ・薬の副作用・加齢
ドライマウスの症状が急に増えた場合、内臓疾患の可能性を疑ってみる必要があります。

<予防方法>
良く噛んで食べる事が大切です。
そうすることで唾液の分泌が良くなり、ドライマウスを予防できます。
また、普段から鼻で呼吸するように意識することも予防に繋がります。
多くの場合、睡眠中は口で呼吸しているものです。
『あいうべ体操』のような体操をして口呼吸から鼻呼吸になるように鍛えるのも有効です。

頻繁にドライマウスになるようでしたら寝る時にマスクを着用するのも一つの方法です。
その他にも、飲酒を控えたり、ストレスを溜めない生活をする、禁煙するなどすぐに始められることもあります。

さて、今月の診療時間の日時ですが、
院長が4日~5日に東京の勉強会へ行くため、4日(土)を休診にする代わりに、1日(水)を20時まで診療いたしますのでよろしくお願いします。

木枯らしの季節です。
どうかお健やかにお過ごしになりますようお祈り申し上げます。

10月

timthumb.jpg日増しに秋が深まってまいりましたが、皆さま、お変わりありませんか。
今月のトピックの内容は、お口に与えるタバコの影響についてです。
※医療ポータルサイトより

喫煙がお口の健康にも影響を及ぼしているのをご存知ですか?
喫煙は、虫歯と歯周病の進行を促進し、歯の喪失を早めます。喫煙者の65歳の平均喪失本数は、非喫煙者の75歳の喪失本数を上まわり、喫煙が口腔内の老化を10年以上早めています。
喫煙者には、自分の歯がなくなる覚悟が必要です。

喫煙者のお口の特徴
1. 歯周病
歯を支えている歯茎や骨などの組織が炎症を起こす病気。ひどくなると歯が抜け落ちる。
喫煙は、唾液の分泌を抑制するため、唾液による自浄作用が減って、口の中が不潔になり、
歯周病の原因となる歯垢や歯石が付きやすくなります。
また、タバコに含まれるニコチンは、歯茎の血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。
酸素や栄養が行き渡らなくなると、歯茎の抵抗力は弱くなり、歯周病が進行します。
喫煙により歯周病の危険性は上がります。
1日に10本未満では非喫煙者の2.8倍であるのに対し、20本では4.7倍、30本以上だと5.9倍にもなります!
受動喫煙であってもその危険性は3倍です。

2. 口臭
喫煙者の口腔は、ニコチンやタールの臭いがします。
また、歯周病の悪化と共に口臭は、悪臭となります。

3. 歯茎の変色
喫煙により、歯にタール(発がん物質)が付着し、ニコチンの影響で毛細血管が収縮し歯肉は暗紫色になります。
粘膜にタールやメラニン色素を呼び、それらを多く沈着させ、歯茎や唇の色は黒ずみます。
下の写真は、非喫煙者と喫煙者の口腔内の様子を比較したものです。
どちらが喫煙者のものか、もうお分かりですね?

●がん
喫煙者は、口腔や咽頭がんの発生率が非喫煙者の3倍です。
咽頭がんでは、なんと32.5倍です。

●子供の歯茎が黒くなる?!
タバコの煙は、家族の口腔にも影響を与えています。
北海道の小学校での調査で、喫煙習慣がある親の79%の子供に歯肉の黒い着色を認めています。
自分の歯があるのとないのとでは、生活の質が違ってきます。
歯科では、80歳になっても自分の歯で物が噛めるように、「80歳20本運動」を推進しています。
自分の歯で美味しく食事をするには、「禁煙」は重要です。禁煙すると、歯茎がきれいなピンク色になっていきますよ。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間ですが、歯科医師会の講習会が10月14日午後にあるため、14日の診療時間は9-13時までの診療と変更になりますのでよろしくお願いします。

秋も深まり、朝晩は冷えてまいりました。
くれぐれもご自愛ください。
【参考資料】亀田ポータル医療ポータルサイト~お口に与えるタバコの影響

9月

shi.jpg日ごとに秋の気配が濃くなっていますが、夏の疲れなど出ていませんか。
さて、今回のトピックのテーマは、『体を守る唾液の働き』についてです。

唾液はどこで作られているかご存知ですか?
舌の裏側にある顎下腺や舌下腺と耳の下にある耳下腺から唾液が分泌されています。
舌を前に伸ばすとこの部分が陰圧になり、血液が唾液に置き換わり分泌されます。
耳下腺も唾液で満たされていて、口を開けると頬の筋肉によって押し出されて唾液が出ます。
噛む動きや舌を動かすことで、唾液腺に強制的なポンプ作用が働き、分泌されるのです。

さて、唾液が出る人ほど病気が少ないことをご存知ですか?
ここに体を守る唾液の働きを列挙します。
① 感染症を防ぐ
動物などは、ケガをすると傷口を舐めます。
これは、傷口を消毒する成分リゾチームが唾液に含まれているからで、また、唾液には毒消し作用があり、よく噛むことで発がん物質の作用を抑え、食中毒にもかかりにくくなるのです。
② 虫歯予防
唾液には、虫歯の原因となるミュータンス菌によって口の中が酸性に傾いた状態を、中性に戻してくれる働きがあります。
その力は、水の1万~10万倍もあるとされています。
③ 食べ物の消化を助ける。
唾液には、でんぷんを分解する消化酵素アミラーゼが含まれています。
これによって口の中で食べ物がアミラーゼと混ざり合い分解するため、よく噛んで食べることが胃や腸でのスムーズな消化・吸収につながります。

ところで舌が白く汚れている『舌苔(ぜったい)』は、口臭の原因となるため、舌磨き(舌ブラシなど)でとることがすすめられています。
しかし、最も大事なのは、舌苔を作らないことです。
舌苔の原因には、いくつかありますが、その最たるものが口呼吸です。

口呼吸によって舌の筋肉が衰え、口呼吸の唾液量が減ると口腔環境が乱れ、口の中がいきます。
唾液を増やせば自然と舌苔もなくなるのです。
皆さん、唾液を増やすために、あいうべ体操など、唾液を増やすトレーニングを行いましょう。

一つ新たにトレーニング法をご紹介します。
唾液を増やす体操の一つにガムや飴でもできる『飴コロコロ』トレーニングがあります(図あり)舌を使って飴玉を口の中でコロコロと転がしましょう。
上顎にくっつけたり、唇と歯の間に入れたりして色々動かしてみてください。
できるだけ早く溶けるように舌でペロペロ舐めるのも舌のトレーニングにもなります。
飴の取り過ぎには注意ですが。

ところで、今月の診療時間、診療日、診療時間ですが、16日(土)と17日(日)は、院長が東京の勉強会(ジアズペリオコース(4-9月))参加のため、申し訳ありませんが、その週は診療時間を変更し、13日(水)を20時までと振替させて頂き、15日(金)を17時まで、16日を休診日とさせていただきます。

朝夕はめっきり涼しくなってまいりました。お体を大切にお過ごしください。
【参考資料】TJ MOOK 口呼吸をやめて万病を治す!監修 今井一彰 宝島社 
※あいうべ体操については、2015年3月のトピックを参考にしてください。

8月

shita.jpg残暑が続いておりますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
さて、今回のトピックは、「舌が及ぼす影響」についてです。

皆さん、舌の役割をご存知ですか?
舌の役割は、味覚(食べ物や温度を感じる)嚥下(食べ物を咀嚼して飲み込む)会話(口腔内で共鳴させる)等々です。
その舌の筋力が弱くなると体にどんな影響があるかを簡単に挙げます。
1.口呼吸になる 
2.歯並びが悪くなる 
3.滑舌が悪くなる 
4.飲み込む力が弱くなる 
5.姿勢が悪くなる
といった感じです。

更にわかりやすくお話しますと、食べ物を飲み込むとき、舌が上顎(うわあご)につくことで食道へと送り込まれていきます。
つまり、舌の力が衰えると飲み込むことが出来なくなり、食べ物が食道ではなく気管に入るなどのトラブルが起こります。
高齢者に多い誤嚥性肺炎もこれがおもな原因。舌の力が弱くなった高齢者が舌のトレーニングをしたところ咀嚼(噛み砕く)や嚥下機能(飲み込む)が向上したケースがあります。

舌の力は、『食べる(=生きる)』ことにも直結しているのです。
筋肉には、心臓や消化管の蠕動運動など自分の意志では動かせない平滑筋と、腕や足のように自分の意思で動かすことができ、鍛えて維持する横紋筋という種類があります。
舌は、一見、消化管などと同じ種類に感じられますが、自分の意思で動かすことが出来るので、腕や足と同じ横紋筋です。
つまり、口から腕が伸びているようなものです。舌は、根本は、舌骨という骨に接着していますが、先はどこにもつながっていないので、鍛えていないと垂れ下がってしまいます。
これが、『低位舌』で「寝たきり舌」とも表現されます。積極的な舌トレが寝たきり舌の予防の基本となります。

そこで以前お話ししたことがある『あいうべ体操』を一日30回されるのがお勧めです。(2015年3月のトピックに記載)顎関節症などで、口を大きく開けられない人は、『あいうべ』の『い、う』体操と『舌ぐるり』体操を行いましょう。『舌ぐるり』体操の方法を以下に述べます。
①唇を閉じたまま、上の歯と唇の間で舌を左右に動かす。10往復
②左のほほの内側に舌をぐーっと数秒間押し付ける。右の頬も同様に行い、左右1回として20回行う。
以上です。時間もそれほどかからず手軽にできます。是非お試し下さい。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間ですが、19日(土)と20日(日)は、院長が東京の勉強会(ジアズペリオコース(4-9月))参加のため、申し訳ありませんが、その週は診療時間を変更し、16日(水)を20時までと振替させて頂き、18日(金)を17時まで、19日を休診日とさせていただきます。
まだまだ暑さが厳しいので体調をくずされませんようお元気でお過ごしください。
【参考資料】TJ MOOK 口呼吸をやめて万病を治す!監修 今井一彰 宝島社 
※あいうべ体操については、2015年3月のトピックを参考にしてください。

7月

goen.jpg今年もまた大輪の花火が夜空を彩るシーンになりましたが、皆様、お元気でお過ごしのことと存じます。

さて、今月のトピックのテーマは、生命の危機に直結する誤嚥性肺炎で死なないためのトレーニングについての記事が週刊新潮の六月号にあったので載せます。

人は喉から衰える!? 「誤嚥性肺炎」で死なないための「10カ条」
いちど罹れば「死」に直結する、「誤嚥性肺炎」という恐怖の病。
肺に入り込んだ細菌や胃液が引き起こす肺炎だが、予防法はあるのだろうか。
これまで1万人以上の嚥下障害患者を診てきた西山耕一郎医師(西山耳鼻咽喉科医院理事長)によると、鍵は「喉仏」にある。

「人は喉から衰えるというのが私の考えです。
触ってみると分かりますが、ごっくんと唾を飲みこむと喉仏が上下しますよね。
それは『喉頭挙上筋群』と呼ばれる筋肉が喉仏を引っ張り上げたり下げたりしているから。
お年寄りの中には、筋肉が弛み喉仏が下がっている人を見かけますが、こうなると、顕著に嚥下障害が起きやすくなる。
自分は若いから大丈夫と思っている人もいるでしょう。
でも、喉仏の筋肉は40代から衰え始めているのです。」

一般に、喉の機能は女性より男性のほうが衰えやすいと言われている。
理由ははっきりしないが、女性におしゃべりなタイプが多く、男性に黙な人が多いことが、喉の機能に現れるとも言われている。

ある日、鏡で喉仏が下がっているのを発見し愕然となったとしよう。
だが、それでも、「飲みこむ力」は維持できると西山氏は言う。
実際、嚥下のできない患者に実践してもらい、回復を遂げた方法を挙げてくれた。
西山氏によると、トレーニングは3つのグループからなっている。
まずは「喉の筋トレ」。
喉頭挙上筋群を直接鍛える方法だ。

■嚥下おでこ体操、あご持ち上げ体操
「おでこに手根部(掌の下部)をあてて、おでこと手で押し合いをするのです。
この状態を5秒間キープして、5~10回繰り返す。
またあご下に両手の親指をあてて、これも同じ回数押し合いをするのです。」(西山氏)

■シャキア・トレーニング
「アメリカのシャキア医師が考え出し、国際的にも認められたものです。
マットなどに枕なしで仰向けになり、頭だけをゆっくり持ち上げて自分のつま先を見る。
ここで30秒~1分間停止し、5回から10回繰り返すのです。」(同)

■喉E体操
「歯を食いしばり、『E』と言う時の形を作る。
そして“イィ~”と発声します。
喉仏を意識しながら5~10回行います。」(同)

次に「呼吸トレーニング」(呼吸機能を鍛える)
■ペットボトル体操
「高齢の方は500ミリリットルの軟らかいペットボトルを、思いっきり吸ってペシャンコにする。
その後、息を吐いてまた膨らませる。
これを1日5回ほど繰り返します。
慣れてきたら徐々に硬いペットボトルにしてゆきます。」(同)
また、オモチャの吹き戻しを膨らませるトレーニングもある。

■スポーツ吹き矢
「5~10メートル離れたところから的を狙う『スポーツ吹き矢』が、最近はやっていますが、これも呼吸機能を鍛え、嚥下機能の維持にもつながります。
高齢者でも気軽にできるし、お年寄りの仲間同士でも楽しめます。」(同)

そして3グループ目は「発声トレーニング」。
嚥下と発声は、ほぼ同じ臓器を使うためである。
■ハイトーンボイス・カラオケ
「カラオケは楽しみながら飲みこむ力をキープする有効な手段です。
コツは高い声で歌うこと。初心者向きは石川さゆりの『津軽海峡冬景色』や井上陽水の『少年時代』。
慣れてきたら上級者向きの『さくら』(森山直太朗)などがトレーニングに向いています。」(同)

■喉仏スクワット
「喉仏は高い声を出せば上がり、低い声では下がる。
これを繰り返すことで筋肉を鍛えるのです。
学校の演劇部では“アエイウエオアオ”と発声練習しますが、アイエを高く、ウオを低く発音するのです。」(同)

9つのトレーニングを挙げたが、すべて実践することはない。
「喉の筋トレ」、「呼吸トレーニング」、「発声トレーニング」の中からそれぞれ1つ選んで合計3種類を、できれば毎日3回以上行ってほしいと西山氏は言う。

また、口腔医学に詳しい歯科医師の米山武義氏(米山歯科クリニック院長)によると、発声トレーニングの1つに「パタカラ体操」という方法もある。
「1文字ずつ発音するのですが、できるだけ大きな声で“パパパ”、そして“タタタ”とそれぞれ複数回言ってください。
大事なことは唇をしっかりと閉じた状態から発声し、頬と舌を意識的に動かすこと。
そして分泌された唾液を“ゴックン”と飲みこんでください。
“空嚥下”といって、喉を鍛える訓練になります。」

年とともに衰える反射神経を回復させるのは難しい。
だが、たとえ60代からでも「飲みこむ力」を鍛え直せば、10年は寿命を延ばせる。
長年、「喉」を研究してきた西山氏は、そう話すのである。
「週刊新潮」2017年6月1日号 掲載

皆さん、誤嚥性肺炎の予防のために早速、喉を鍛える訓練をしてみましょう。

ところで7月の診療時間、診療日、診療時間ですが、院長が8-9日にて、7(金)が17時まで診療、8日(土)が休診と変更になり、その振替として、5日(水)が20時でまで診療とさせていただきます。
更に14日水曜(20時まで)と16日(午前診療)と研修のため診療時間が入れ替わりますのでよろしくお願いします。
本格的な夏を迎え、蒸し暑い日が続きますがお体にはお気をつけてお過ごしください。

6月

nin.jpg暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしですか。
さて、6月のトピックは歯周病と認知症との関係についてです。

認知症とは、ちょっとした物忘れから始まって、日付を間違えたり時間や人、場所を覚えられなくなったり、さらには妄想まで現れてしまうといった脳の病気です。
誰でも予防したい病気ですが、歯周病を防ぐことは認知症を予防することにもつながってくるのです。

歯周病対策を行うことで、脳卒中を防ぐことが認知症を減らします。
認知症には、脳血管性とアルツハイマー型の2種類があります。
脳血管性認知症の原因は脳卒中です。
脳卒中は動脈硬化が脳の血管で起こるものですから
予防には、動脈硬化を防ぐことが大切です。
歯周病菌が動脈硬化を促進しますので、歯周病を防いで動脈硬化のリスクを減らすことが脳血管性の認知症のリスクを減らすことにもなるのです。

歯周病がアルツハイマー型認知症にも関係しています。
アルツハイマー型認知症は、脳に萎縮が見られるのが特徴です。
CT画像検査での調査で、残っている歯の少ない人ほど脳の委縮が進んでいたという報告もあり、さらにアルツハイマー型認知症の人の方が健康な人よりも残っている歯の本数が少なかったのです。
今では咬むことで脳が活性化されることもわかってきています。
咬むことで刺激が歯から脳へ伝わり、アセチルコリンという学習能力に深く関わる伝達物質が増加するのです。
この伝達物質の量が減るとアルツハイマー型認知症を引き落とす原因になると考えられています。

このように咬む力が弱まったり、衰えたりすると脳への刺激が少なくなり、アルツハイマー型認知症の発症、進行の危険性が出てくるのです。
歯周病を予防して歯を多く残したり、歯を失ったところに良い入れ歯を入れるなどしてしっかり咬むということがアルツハイマー型認知症を防ぐことにも影響しています。

皆さん、歯周病を放置してはいけません。
歯科医院に定期健診に行き、まずはご自身の口腔内の状態を確認しましょう。

ところで6月の診療時間、診療日、診療時間ですが、院長が9-10日、東京の勉強会出席にて、8(金)が17時まで診療、10日(土)が休診と変更になり、その振替として、7日(水)が20時でまで診療とさせていただきます。
それでは、過ごしやすい季節ではありますが、体調をくずさないようお気をつけください。

5月

mag.jpg新緑の青葉が繁れる季節を迎え、皆様におかれましてはお変わりございませんか。
さて、5月のトピックは「咬む力の大きさ」についてです。

咬む力は人によってまちまちですが、ご自身の歯の先端を見てください。
平らになっていたり、刃物でスパッと切ったようにとがっていたり、つるつるになって光っていたりしませんか?
それらはいずれも歯が強く当たってすり減った跡なのです。

咬む力は人によって違いますが普段生活していると自分の体重かそれ以上の力がかかります。
また、夜寝ている間には、ほとんどの方が食いしばったり、歯ぎしりをしたりします。
そのときには普段の3~5倍の力がかかると言われています。

このように歯にはとても大きな力が加わります。
何年もこのような力がかかっているのに、歯が倒れないのが不思議なくらいです。
しかし、歯周病が進行して、歯を支える骨や歯茎がやせてしまうと・・・もうお分かりですよね?
歯にかかる力は相当なものです。
これに耐えられるのは、歯を取り巻く歯茎や骨のおかげなのです。

ところが、もうやせちゃってしまったんですが・・・とか、
歯が割れてきている、という方の場合には、力をコントロールすることが必要になります。

具体的には、ナイトガードといって、マウスピースのようなものを着けてもらうことです。
これによって、歯に余分な力がかかることを防ぐことができます。

また、強く咬みこんでも歯よりもやわらかいナイトガードのほうが磨り減ってくれるので歯自体の保護にもなります。
ご自分で気づくのは、難しいことが多いので歯科医院に診てもらうとよいでしょう。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間ですが5月のゴールデンウィーク中は、5月2-6日まで休診とさせていただきます。
その次の週は、院長が13-14日、東京の勉強会出席にて、12(金)が17時まで診療、13日(土)が休診と変更になり、その振替として、10日(水)が20時でまで診療とさせていただきます。
それでは、過ごしやすい季節ではありますが、体調をくずさないようお気をつけください。

4月

sub_header.jpg日増しに春めいてきてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のトピックの話題は、女性ホルモンと歯周病についてです。

女性は男性よりも長生きなのに歯の平均寿命は男性よりも短いそうです。
どうして??
今回は私たち女性のライフステージに合わせた歯周病対策のポイントについてご紹介しましょう。

女性は生涯にいくつかの節目となる時期を経験します。
ここで起こるホルモンバランスの乱れは口の中の組織や粘膜にも影響するため女性は特有の症状が現れ歯周病にもなりやすいのです。
■思春期 :最初の大きな変化は思春期です。
このとき分泌されるホルモンに歯石や炎症反応を増幅させるよう働くものがあるのです。
分泌量が突然増えるとわずかな刺激にも大きな反応を示します。
心身ともに敏感になり過剰に口臭を気にすることも。
また、摂食障害やこの時期の無理なダイエットは中高年以降の歯の健康に影響することもあるので親や周囲がメンタル面でのサポートを行うことが大切です。
「家族で歯科来院」のきっかけ作りもいいでしょう。
■妊娠、出産期:この時期は30~70%の人に歯肉炎がみられると報告があります。
妊娠によって免疫応答の変化が歯周組織に過剰に影響をもたらします。
食事の好みが急激に変化したり、つわりなどで口の中が酸性に傾き虫歯にもなりやすいです。
また、吐き気や体調不良から歯磨きがしずらい状態になるので洗口剤を上手に使ったり、頻繁に歯科でフッ素塗布をしてもらうといいですよ。
■中年期:家事、育児など、家族中心の生活で自分自身へのケアがおろそかになったり、自分のことは後まわしになりがちです。
また、仕事で日々忙しく不規則な生活やバランスの悪い食生活に陥りやすいです。
様々なストレスにさらされるこの時期は、バランスの良い食事と生活リズムを意識して無理をしてでも自分自身の身体のために検診時間を取ることが大切です。
「時間ができたら・・」や「来月には・・」などと思っているうちに歯を失ってしまうことも!
■更年期女性ホルモンの低下。
更年期障害から唾液が減少してドライマウス(口の中が乾燥する)に陥ることで口臭、歯周病になりやすく、知覚過敏、味覚障害、舌が黄白くなるという症状も。
全身においても骨密度の低下、免疫力の低下があり、この時期は口の中が危険な状態のため要注意です。
カルシウムやビタミン類を積極的に摂取してよく噛んで食べてください。
まだまだ長い人生をしっかり視野に入れて、必ず定期検診や専門的なケアを受けることが重要です。

さて、今月の診療日、診療時間は、4月15-16日は、院長が東京で研修にてその週のみ10日(月)~13日(木)は、10~20時まで、14日(金)は、18時半まで、土曜日は、休診にてよろしくお願い致します。(4-9月まで月一土日、東京での研修が続きます)
またゴールデンウィークは、5月2-6日まで休診となります。
振替として4月26日と29日を17時まで診療致しますので休み明けは5月8日(月)からとなりますので宜しくお願いします。
それでは、春は何かと体調を崩しやすい季節ですので、くれぐれもご自愛ください。

3月

masu.jpg※写真をクリックすると拡大します。日増しに暖かになりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
さて、今回のトピックは、インフルエンザが蔓延しているため、についてにし、【すくすく子育て】(Eテレ)2017年2月18日放送した「家族で予防!冬の感染症」を載せます。

「感染性胃腸炎は主に接触性感染。とても感染力が強いウイルスで、吐しゃ物が飛び散った場所を触るだけでも感染してしまいます。
子どもの体にくっついたものを全部取ろうとしても難しく、どうしてもケアしている両親にうつってしまうことがあります。
なるべく感染を防ぐには、塩素系漂白剤での消毒が有効です。
吐しゃ物をキッチンペーパーなどで覆い、1.5リットルの水に対して台所用や洗濯用の塩素系漂白剤25ml入れてつくった消毒液をたっぷりスプレーします。
机や床にウイルスが付着したと思われる時は、1.5リットルの水に対し5ミリリットルの塩素系漂白剤を入れた薄めの消毒液をスプレーするとよいです。
人体には使えないので要注意です。

マットや布団に汚物が付いた場合、天日干しでは十分に殺菌できない。
ウイルスは85度以上、1分以上で死滅するので、洗う際はまず熱湯にさらしてから洗濯したり、スチームアイロンを当てたりすると効果的です。

冬でも薄着で過ごすと免疫力が高まるといわれていますが、これは子どもの年齢によります。
薄着だと自力で体温を調節するため、自律神経が発達し免疫力を高めますが、1歳までの子どもは体温調節機能が未熟なので避けたほうがよいです。
2歳を過ぎると薄着で過ごすのも有効になります。
風邪を引かない子どもは免疫が付かないのでは、と考える人もいるかもしれませんが、これは間違いです。
感染しても症状が出ない場合もあり、普通の生活をしていれば、知らず知らずのうちに抵抗力が身についてきます。

感染予防にはマスクをするのが一般的ですが、顔との間にすき間が空いてしまっていると効果が薄れてしまいます。
他人からの飛沫がマスクに当たれば一時的な感染予防にはなりますが、ウイルスはごく小さいのでマスクの繊維を通り抜けてしまいます。
1日中同じマスクをしたままだったり、食事する時に外して終わったらまた付けたりしていると、感染の危険性が高まるので要注意です。

そもそも、なぜ冬は感染症にかかりやすくなるのか?
鼻やのどには粘液があり、侵入してきたウイルスやほこりなどの異物をとらえて排出する機能を備えています。
しかし乾燥すると粘液が薄くなって防御機能が弱まり、粘膜に付着したウイルスが体内に入り込んでしまいます。
室内が乾燥していたり、鼻づまりで口を開けて寝たりすると、粘液が傷付きやすくなります。
朝起きた時に口が渇いていれば水を飲む、寝る時はマスクをしてのどを保湿する、加湿器などで部屋の湿度を50~60%に保つのが感染予防につながります。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
季節の変わり目なのでくれぐれもご自愛ください。

2月

kuchi.png※写真をクリックすると拡大します。余寒なおきびしい昨今ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?

さて、今回のトピックは、「足と姿勢と口呼吸との関係」についてです。
足の状態が姿勢や呼吸に関係していて、さらには歯並びにも影響していると聞いたことがありますか?
口がポカンと開いちゃうのは鼻が詰まって苦しいからだとか、口の周りの筋肉が弱いからだと思っていませんか?
実は、舌の位置異常が原因で、それには実は『足裏・足指』が関係していたんです。
口腔機能は横隔膜(呼吸)と舌位(舌の位置)と足底接地(足が地面と接触する箇所)と密接なかかわりを持っています。

まず姿勢から、順にお話しします。
頭位前方姿勢、いわゆる猫背になってしまうのは、足指に歪みや変形などが原因であることが多いです。
足の指にトラブルがあって浮いている状態だと、重心は後ろになります。後ろへ倒れないようにするために頭を前に出す姿勢をとるため、猫背になります。

猫背になると、口を開ける筋肉(開口筋) が優位に働いてしまって、口呼吸を誘発します。
呼吸によって姿勢はできあがるのですが、そこに外的因子である靴下や合わない靴が加わることで、呼吸が浅くなります。
正しい呼吸『鼻呼吸- 腹式呼吸』でしっかり立つためにも、転倒を予防するためにも、足指を伸ばすことがとても重要になってきます。
そのため、靴は兄弟でお下がりをはかせてはいけません。
なぜなら、靴のかかとが磨り減り、歩き癖がついているからです。
正しい呼吸は、鼻呼吸です。

鼻毛はフィルターの役割をし、直接細菌やウイルスが体内に入らない役割をしていますが、口呼吸の場合はもろに体内に入ってしまいます。
その結果、体温も低くなり、免疫力の低下にも繋がるというわけです。
また、本来、舌は上あごについているべきなのですが、口呼吸の方は舌の位置が上あごにはつかず下がっています。
舌の位置が正常でないと、歯並びにも影響します。

以前、お話した『あいうべ体操』が効果的ですが、寝ている間の口呼吸対策としては、薬局で販売しているガーゼを留めるようなテープでいいんです。
ミッフィーのように×でもいいですし、十字に貼ってもいいです。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
まだまだ寒さが厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。

【参考資料】LEE 最新号『姿勢が悪く、口呼吸する子供が急増!歯科医が教える口腔内と足の関係』より

2017年1月

aza.jpg※写真をクリックすると拡大します。今年は例年にない大雪で、雪かきで苦労されていると思います。

さて、今月のトピックでは、「洗口中に誤って飲み込んでしまったらどうすればよいか?」についてです。
① 大人が通常1回分の使用量を誤飲した場合
メーカーの指示量の洗口液は、人体に安全な成分と濃度なので少量飲んでしまった程度なら心配ありません。
コップ1~2杯の水か牛乳を飲んでおけば大丈夫です。
その後、気分が悪ければその製品を持って医師に相談してください。
しかし、大量に飲んでしまった場合、あるいは、幼児が誤って飲んでしまった場合は、その製品を持って医師の診察を受けさせてください。
これは、体格が小さい程、少量で中毒を起こすためです。

② 誤飲エタノール量について
洗口液の一部の製品に溶剤として含まれるエタノールを例に挙げて紹介します。
表1は、年齢別に中毒及び死に至るおそれがある誤飲エタノール量をまとめたものです。
これは、米国中毒管理センター協会に報告されたデータをもとに、各年齢の90%の子供が中毒や致死に至る可能性があるエタノール量を分析したものです。
日本で販売されている洗口液1回分(20ml)に含まれるエタノールの最大量は、4.32mlですので、3歳の子供が間違って飲むと1回分でも中毒のおそれがあります。
中毒を起こす量は、同じ年齢でも体格(身長や体重)や解毒作用の個体差によって変わるため、4歳以上であっても医師の診察を受けさせるべきです。
(参考文献)洗口液なるほど活用術【監修】興地隆史【著者】竹中彰治 ダイヤモンド社

ところで今月の診療日、診療時間ですが、5日以降は通常通り診療いたしますので、よろしくお願いします。
寒さはこれからが本番です。どうかお体を大切になさってください。

12月

kui.jpg寒気きびしき折柄 あわただしい師走となり、何かとご多用のことと存じます。

さて、今月のトピックでは、くいしばりをやめる具体策についてご紹介します。
(和嶋浩一先生の著書より)。

実際、日常生活を過ごすうえで、対象となるくいしばりは、『上下の歯がくっついている』程度であってもすでに「くいしばり」をしている状態なのです。
研究データによると、最もかみしめた時の力の10%程度の力で30分くいしばると、筋肉痛を生じます。
わりと弱い力なので、自分でくいしばりをしていても、そうと気づかない人は、案外多いでしょう。
そこでくいしばりをやめる対策をいくつかあげます。
①日中、30分に1回、歯をかみしめていないかどうか自分でチェックする。
②①をチェックした時、口を数回開け閉めし、あごの運動を行うようにする。
③歯をかみしめていると気づいた時は、深呼吸をし、顎をリラックスさせる。
加えて家庭で出来るセルフ・ケアをご紹介します。
①咀嚼筋の緊張が強い時と感じた時には、温湿布を行う②寝る前に入浴して、頬をよく温める。
その後、軽く口を開け閉めする訓練をする。
③入浴したとき、体をよく温め、リラックスして床につくようにする。
実際4週間後、仕事でくいしばりが強い方のあごのだるさが改善した例があるそうです。
【(参考文献)あごが痛い、口が開かない  顎関節症[監修]和嶋浩一[編]NHK出版】

ところで今月の診療日、診療時間ですが、29日(木)は、午前診療(10-13時)となり、
年末年始のお休みは、12月30日(金)~1月4日(日)までですのでよろしくお願いします。
忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。

11月

ex.jpg落葉の季節となってまいりましたが、皆さま、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
さて今月のトピックは、顎関節症の方のセルフケアについてです。
セルフケアは顎関節症の治療の基本といっても過言ではありません。
主なものを上げていきます。
①顎を安静にする⇒食べ物をやわらかめのごはん、ヨーグルトのようなものにする。
パンの耳や硬い肉類などを控えるようにする。
『唇を閉じ、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く』を心がける。
②口を大きく開けない⇒食べ物は一口で食べられる大きさに切るように配慮する。
あくびをすると筋肉や靭帯はかなり引き伸ばされることになります。
あくびをコントロールするには、こぶしを下あごにあてて、あくびの力に逆らって軽く押し上げると、口を開きすぎることは、なくなります。
手が使えないときは、顎を胸につけるようにして、あくびをしましょう。
③温湿布や冷湿布をする(物理療法)⇒筋肉が慢性的に傷んだり、筋肉の緊張が強かったりする場合は、温めたタオルなどで温湿布すると症状が緩和されます。
痛みや緊張感のある患部に一日20分くらい温シップをすると効果的です。
入浴時に熱めのシャワーを10くらい患部にかけてもよいでしょう。
関節に急に痛みが起こった時は、逆に冷湿布で患部を冷やします。
冷すことで痛みや腫れが軽減します。
⑤よい姿勢を保つ⇒椅子に腰を掛ける時は、背筋を伸ばします。
⑥寝る時、うつ伏せを避ける。
⑦あごの体操を行う(運動療法)1日何回かあごの運動を行いましょう。

1例をあげます
【筋エクササイズ】
①口をリズミカルに開閉させる。 
②指で下あごを押さえながら下あごを前に出す。
③下あごを右に当てた指で軽く押しながら、顎を右に動かす(側方運動)
④下あごを指で押さえながら、口を開け閉めする。
⑤リラクゼーションを心掛ける。
背もたれのある椅子に腰を掛けて目をつぶり、両腕を脇にたらします。
あごの筋肉から力を抜くようにこころがける(自分に「力を抜く」と言い聞かせるとよい)
肩、ひじ、手首、指先と順に力を抜いていき、最後に指先が重く、しびれるような感じになるまで、5~10分ぐらいまで行う。
⑥全身運動をする⇒以上の他にウォーキングや水泳などの全身運動を週2~3回行う。
多項目あげましたが、手始めに
①時々、休息して、ストレッチング
②唇を閉じて上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く
ということをまず、意識して毎日を過ごしてみてください。

来月は、くいしばりをやめる具体策についてお話します。
ところで、今月の診療日、診療時間は、変更ありませんのでよろしくお願いします。
これからの季節、冷え込みが厳しくなりますのでお身体にお気とつけください。
参考文献)あごが痛い、口が開かない  顎関節症[監修]和嶋浩一[編]NHK出版.

10月

co.jpg日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしですか。
今回のトピックは、潜む危険:根尖性歯周炎と冠動脈疾患との関連性を示した研究の記事を載せます。

『ヘルシンキ大学の新たな研究により、潜在的な根尖性歯周炎が冠動脈疾患(心血管疾患)のリスクを増大させることがわかった。
研究者によれば、根尖部の感染症はよくみられる疾患で(試験群では、フィンランド人の約4人に1人がこの種の感染症の1つに罹患)、罹患していてもはっきりとした症状がないことから、多くの患者が感染に気づいていない。

口腔感染症と心疾患や糖尿病などの慢性疾患との関連性を示した研究は多いのですが、根尖性歯周炎について検討した研究はほとんどない。
最近の研究では、冠血管造影検査を必要とする症状を呈する患者の58%に炎症性病変が1種類以上認められている。
「急性冠症候群の発症率は、根管治療を要する未治療の歯がある患者では、治療を必要としない患者の2.7倍となっている」と著者のJohn Liljestrandは述べている。
さらにこの研究では、根尖性歯周炎を引き起こす頻度の高い細菌によって血清抗体濃度が高くなることがわかった。

この研究は、同大学の顎顔面口腔外科学分野疾患学部とヘルシンキ大学病院の循環器病研究センターとの協力により実施。
平均年齢62歳の患者508例の冠動脈を検査。
その結果、36%に安定冠動脈疾患、33%に急性冠症候群が認められ、31%に急性冠症候群様の症状が認められたものの、重大な冠動脈疾患ではなかった。

根尖性歯周炎は歯髄における微生物感染への免疫応答であり、通常はう蝕によって起る。
研究者によれば、無症候性であることが多い根尖性歯周炎は通常、X線検査によって偶然に検出されている。
この所見を踏まえると、感染歯の根管治療が心疾患リスクを低下させることが考えられる。
これらの病態の関連性を確認するには、さらに研究を重ねる必要があると研究者らは述べている。
世界保健機関によると、心血管疾患は世界的に上位の死因となっている。

2012年には推定で1,750万人が心血管疾患で死亡しており、これは世界的な全死亡例の31%に相当している。
このうち740万人は冠動脈疾患が原因であり、670万人は脳卒中が原因となっている。(※7月27日にジャーナル・オブ・デンタル・リサーチ誌においてオンラインにて公表されたもの)         
感染歯の根管治療(根の治療)が心疾患リスクを低下させることは意外だったと思います。
皆さん、定期健診で自分の口腔内を確認しておくことは大事ですね。

さて、今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
秋が深まりゆく季節ですが、くれぐれもご自愛ください。

9月

dm3.jpgいつまでも残暑が続く毎日ですが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
今回のトピックは、「口腔内の細菌がアナタの全身に悪影響を及ぼすことについてです。
「どらくぼ」の歯科記事恐ろしい記事が載っていたので載せます。

~女性が避けて通ることができない、現代の奇病。関節リュウマチ~
この関節リュウマチですが、全国で患者が100万人とも言われる、日本人を苦しめる代表的な病気です。
そして、患者の実に8割が女性という女性にとって、避けることのできない病気なのです。

国立がん研究センターによると、2015年がん患者は98万人。
関節リュウマチはがん患者よりも多いのです。
関節リュウマチは発症したら、ステロイド剤などを服用し続けなければいけません。
また、近年では強力な新薬も脚光を浴びていますが、「感染症を併発する」「治療費が月に5万円以上かかる」といった問題もはらんでいます。

実は、関節リュウマチと歯科には切っても切り離せない、深い関係があるのです。
福岡県福岡市博多区の「みらいクリニック」内科医今井氏によれば、リュウマチ患者を治療していく中で患者さんに共通する特有の匂いがあると気がついたと言います。
薬剤の治療に限界を感じていた今井氏は、この特有の匂いの原因が口腔内の炎症にあることを突き止めました。

「口腔内のことは、歯科の領域。カラダのことは医科の領域」といった縦割りの医療は既に限界に達しています。今、求められているのは医科と歯科の連携です。
このような連携が求められる根拠となるキーワードが「病巣感染(びょうそうかんせん)」という言葉です。
これは、何かというと「カラダのどこかに慢性的な炎症があり、それ自体は大きな異常を引き起こさないが、まったく関係のなさそうな臓器に悪影響を引き起こす」という仕組みのことを指します。
そして、この病巣感染の巣のほとんどが、口の中にあるのです。
歯周病や、虫歯は歯だけに影響をするものではなく、全身に影響をおよぼす感染症だということを私たちは絶対に忘れてはならないのです。
口内から、全身に病気が広がっていくことをまずは食い止めなければなりません。

全身の病気の流れの入り口をまずは正すこと、人間の全身を守るためには、「口」や「鼻」をキレイにしなければならないのです。
皆さん、お口の中の状態を見直し、歯科に定期健診を受けに行き、自分の状態を把握し、口腔内をきれいな状態にし、健康を維持しましょう。

ところで今月の診療日、診療時間ですが通常通りですので宜しくお願いします。
季節の変わり目は体調をくずしやすいものです。どうぞ、ご留意ください。

8月

so.png残暑が続いておりますが、皆さま、お元気でお過ごしですか?
今月のトピックは電動歯ブラシの使い方についてです。

知っていましたか?
電動歯ブラシは普通の歯ブラシのように横にゴシゴシと動かしてはいけないことを!

実は電動歯ブラシには普通の歯ブラシとは違い歯垢をこすり落とすのではなく、
粉砕して落とすので使い方を変えなくてはいけないのです。
多くの方が誤った使い方をして、普通の歯ブラシで磨くよりも歯垢を落とせていないのです。
せっかく高い電動歯ブラシを買ったのにもったいないですよね。
今回は電動歯ブラシで効果的に歯垢をとる使い方をお伝えします。
ぜひ、参考にしてください。

<電動歯ブラシで効果的に歯垢をとる6つの使い方>
①毛先が軽く歯に当たるように使う
毛先が歯の表面に軽く当たるようにすると、効果的に歯垢を取ることができます。
電動歯ブラシの振動はブラシの毛先に最も集中するように設計されています。
ブラシを強く押し当ててしまうと、最も振動がある毛先が歯に当たらなくなってしまうために、歯垢が取れずに磨き残しが出てしまうのです。

②歯ブラシのようにゴシゴシ動かさず、ゆっくり奥から前にずらしていく
電動歯ブラシは普通の歯ブラシのように擦ることによって歯垢を落とすのではなく、歯垢を振動によって粉砕していくのです。
歯ブラシのようにゴシゴシと動かしてしまうと、振動が歯垢に伝わる前に移動してしまい、歯垢を落とすことができないのです。
奥からゆっくり前にずらすように移動をさせることによって、効果的に歯垢を落とすことができます。

③当たっている部分を確認しながら磨く
いかに電動歯ブラシといっても歯の面にブラシが当たっていなければ歯垢を落とすことができません。
歯と歯茎の境目、一番奥の歯、でこぼこしている部分など、ブラシがしっかり当たっていることを確認しながら歯垢を落とす必要があります。
電動歯ブラシは歯垢が残っていても、振動によって歯垢を落とした気になってしまうことがあるのです。

④動かす順番を決めておく
実は電動歯ブラシを使っている方で最も多いのが磨き残しです。
全然磨けていない部分もあるのです。振動に騙されて磨いた部分と磨いていない部分を忘れてしまうこともあるのです。
電動歯ブラシを動かす順番を決めて、毎回同じように動かすことによって磨き残しを防ぐようにします。

⑤ヘッド部分は3ヶ月に1度交換する
普通の歯ブラシと同様に毛先の開いたブラシでは歯垢を落とすことができません。
メーカーにもよりますが大体3ヶ月程度で毛先の部分を交換する必要があります。

⑥歯と歯の間はデンタルフロスが必要
電動歯ブラシでは歯と歯のぶつかっている部分の歯垢を落とすことができません。
ブラシの形や当て方によってはかなり近くまで落とすことはできますが、虫歯や歯周病が最もできやすい歯と歯の間までは落とすことができないのです。
そのため電動歯ブラシを使う前にデンタルフロスで歯と歯の間の歯垢を落としておくと、効果的に虫歯や歯周病の予防ができます。

さて、今月の診療時間、診療日、診療時間ですがお盆休みは、12-13日(日祝含めたら11-14日)は休診とさせていただきます。
また、29日が午後研修のため午後は休診となるため宜しくお願い致します。
これからも、残暑が続きそうです。
体にはくれぐれもお気をつけください。

7月

hana.jpg花火の音が聞こえる季節となりましたが、皆さまご清祥のことと存じます。
今月のトピックは、歯周病と骨粗しょう症についてです。

骨粗しょう症は、
骨の形成と吸収のバランスが崩れて骨量が減り、骨の密度が低下する病気です。

骨粗しょう症は圧倒的に女性が多く、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少する閉経期以降に患者が増えます。
骨粗しょう症になると骨折しやすくなりますが、骨折は脳卒中とともに寝たきり状態になる2大要因といわれています。

歯周病と骨粗しょう症は関係がないように思われますが、全身の骨密度が低下するのと同じように、歯を支える歯槽骨(しそうこつ) にも影響があることがわかってきました。
また、骨を丈夫にするカルシウムの摂取量が少ないと、歯周病になりやすく、しかも悪化させる要因になるといわれています。
特に閉経期以降は、口の中を清潔に保って歯周病を防ぐようにするとともにカルシウムも積極的にとるようにしてください。

アメリカで実施された調査の結果でも、カルシウムの積極的な摂取が、歯周病と歯の喪失の予防に寄与することが示唆されます。
日本人は1日600mgのカルシウム所要量がいまだに満たされていません。
体に必要な多くの栄養素の中で、カルシウムだけが戦後一度も所要量を超えていないのです。
しかも厚生労働省が行った最近の調査では、20~30代の若い女性のカルシウム不足が著しく目立っているという結果になっています。
20~30代の女性というと、妊娠・授乳・育児など、次世代の子供を生み育てる世代です。
その年代の女性が深刻なカルシウム不足にあることは、本人に健康の心配が出てくるだけでなく、日本人全体の将来としても、とても心配なことです。皆さん、積極的にカルシウムを摂りましょう。

さて、今月の診療日時ですが、
13日(水)が20時まで診療となり、7月15日(金)午後が休診となり診療時間が入れ替わりますので、宜しくお願いします。
本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。

6月

アマルガム.jpg新緑が眩しい季節になりましたが、毎日気温の変化が大きいですね。
体調を崩してなどしていませんか?

さて6月のトピックは、「アマルガムは水銀の歯の詰め物」についてです。
もし、銀色でふちがシャープでなく黒ずんでいる歯の詰め物があったら、それはアマルガムかも知れません。
アマルガムは、加工が容易で殺菌性に優れているため、虫歯の治療に多く使われてきた歯の詰め物の材料です。

このアマルガムは水銀を50%含む金属から出来ています。
アマルガムは口腔内で容易に気化・蒸発し、全身に運ばれます。
特に腎臓、肝臓、脳などに蓄積されます。
アマルガムは、最近の歯科ではめったに使われなくなりましたが、今でも日本政府公認の歯科補填材料です。
※スウェーデン、イギリスでは使用禁止になりました。

水銀は25°を超えると沸騰します。
アマルガムは簡単な刺激で気化し、空気中にばらまかれます。
歯科アマルガムを温めたり、消しゴムでこすったりすることで水銀蒸気が放出される様子が出ています。

これと同じ事が歯に埋め込まれたアマルガムでは起こっています。
コーヒーを飲んだり、咀嚼をすることで水銀が体内にばら撒かれているわけです。
実際、歯科のアマルガムが体内の水銀蓄積の大きな原因であることを示す研究は非常に多く存在します。
歯の治療で詰められたアマルガムからは、1日平均1-10μgの水銀が蒸散放出されています。

特に、アマルガムを詰めた初期、および、アマルガムを除去したときには、20-30μgの水銀が蒸散放出されるといわれています。
水銀は、人体に有害な重金属の中でも神経毒性の強い物質です。
末梢性ニューロパチー・視力、味覚、嗅覚の低下・易刺激性(ヒステリー)・うつ病・頭痛・アレルギー・喘息・原因不明の首肩腰および関節の痛み等を引き起こします。

特に、問題なのは脳神経、筋肉への影響です。
疲れやすい、集中力がでない、筋肉痛、胃腸障害、不眠など様々な症状を起こします。
米国では、アマルガム関連の訴訟が増えていますが、未だ政府の対応は十分とはいえません。
だいぶ昔に詰められた黒ずんだ詰め物はアマルガムであることが多いので、定期健診を受けアマルガムであれば除去されることをお勧めします。

今月の診療日、診療時間は、変更ありません。
よろしくお願い致します。
本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。

5月

shita.jpg若葉が鮮やかな季節となりましたが、皆様つつがなくお過ごしでしょうか。
さて5月のトピックは、「舌の癖 ―こんな舌には要注意―」です。

奥歯の歯の上に物を乗せたり、噛み切る位置へ食物を運んだりするのは、舌や唇の仕事です。
舌は一かたまりに見えますが、多くの筋肉で構成されていて、上下前後左右によく動きます。
その表面は粘膜なのでデリケートで微妙な舌触りや味がわかる鋭い感覚があります。

舌の使い方と歯並びには大いに関係があります。
歯が生えてくるとき、舌と唇・頬の粘膜との間に伸びてきます。
つまり、舌の周囲に歯が生えてくるのです。

しっかりと回数を多く噛むことは、舌の動きを介して、歯を適切な位置に並べるために必要なのです。
逆に舌が出すぎたり、口をぽかんとあけていたり、指や歯ブラシで引っ張ったりすると、すき間だらけの歯並びや前歯が飛び出して上下で調和しないかみ合わせになってしまいます。

大人になっても歯は動きます。
歯が傾くと、歯が揺れて抜ける重症の歯周病(歯槽膿漏)にかかりやすくなります。
一度、唾を飲み込んで舌の位置を確認してみましょう。

舌を前に押し出して前歯を裏から押していませんか。
しゃべるときに舌がチョロチョロ見えるのも、前に出すぎです。
舌で歯を前へ押す癖では、まず舌の周囲に歯の型がでこぼことつきます。
歯が前方に飛び出すと、このでこぼこはなくなりますが、舌は口の底でだらっと緩んで大きくなり、口は閉じにくくなります。

下の歯並びの中央に位置する舌は「低位舌」と呼ばれ、年を取ったときに、食べることや話すことにトラブルが起こりやすくなります。
さらに、口の汚れが肺炎の原因になることもあります。
舌の低位置を改善するのは、体操が大事だと思います。
舌回し運動を行うとよいでしょう。

一例をあげます。
『舌回し運動のやり方
口を閉じたまま、上歯茎と下歯茎をなぞるように時計回りに10回回す。
さっきとは逆回りで、舌を歯茎に沿って10回回す。
左右10回を1セットとして、1~3セットやる。
これを、一日3~5回やる。
舌を回す回数は、10回以上やっても大丈夫です。
ただし、左右同じ回数回してください。』

さて、5月の診療日、診療時間ですが2日は休診日となり、6日からは通常通りの診療となりますので宜しくお願いします。
五月晴れの空のように、皆様のお気持ちが晴れやかでありますようお祈り申し上げます。

4月

ha.jpg日増しに春めいてきてまいりましたが皆様お変わりございませんか。

物の硬さを量る単位で、硬さを10段階に分けた「モース硬度」というものがあります。
人の歯は、モース硬度だと「7」です。
モース硬度7とは、水晶と同じくらいの硬さです。

【身近な物のモース硬度】
モース硬度1:チョーク
モース硬度2:岩塩、純金
モース硬度3:珊瑚
モース硬度4:鉄、真珠
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール
モース硬度7:人間の歯(エナメル質)、水晶
モース硬度8:エメラルド
モース硬度9:ルビー、サファイヤ
モース硬度10:ダイヤモンド

鉄のモース硬度が「4」なので、歯がとても硬くて傷が付きにくい事が分かります。
特に、歯の表面を覆っている「エナメル質」が、人間の身体の中で一番硬い組織といわれています。
しかし、エナメル質は、歯垢の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌)に弱く、エナメル質を溶かされ虫歯になってしまいます。
毎日しっかり歯磨きをし、健康な歯で快適な食生活を送りましょう!

ところで、今月の診療日ですが研修のため4月29日と5月2日は休診と致しますのでよろしくお願いします。
季節の変わり目で寒暖の差も激しいので、体調崩されませんようお気をつけください。

3月

jyo.jpg寒気も少しずつ緩みはじめましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

さて、今月のトピックは歯性上顎炎についてです。
虫歯になるととても痛くなります。
しかし、痛いのを我慢していれば痛み自体は落ち着いてきます。
そこでそのまま放っておくとどうなるのでしょう?
大きな虫歯では歯の中の神経に虫歯菌が入ることで、痛みが出ます。
しかし神経が死んでしまうと痛みは感じなくなります。
神経が死んでしまったあと、神経が入っていた管を通じて虫歯菌は顎の骨に侵入し始めます。

通常であれば顎の骨は血液が豊富な場所なので免疫が働いて膿が出来ます。
これにより、根っこの先に膿が溜まり、咬むと痛くなったりします。

しかし、免疫が弱かったり、体力が低下していたりすると、虫歯菌はさらに奥へと侵入します。
上の顎の場合には上顎洞というほら穴があり、そこに菌が入ると上顎洞炎を起こします。
これが歯性上顎洞炎です。

上顎洞炎になると、鼻が詰まった感じがしたり、鼻声になったりします。
もっと奥まで菌が侵入すると、菌が体全体に広がる菌血症となり、発熱などの症状が出ます。
むし歯、歯周炎を長い間治療せずに放置していると、歯性上顎洞炎になってしまうと大変なので定期健診は重要ですね。

ところで、今月の診療日、診療時間は、特に変わりありませんのでよろしくお願いします。
季節の変わり目、どうぞ、体調を崩されませんように。

2月

oya1.jpg立春とは名ばかりの厳しい寒さが続きますが、
皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

さて、2月のトピックは親知らずは必ず生えるのか?についてです。
親知らずは、誰しも必ず生えるわけではありません。
実際に親知らずが上下4本全て生えている人は、日本人成人でおよそ半分くらいだそうです。

しかし古代人は、ほとんどの人に「上下4本の親知らずを含んだ32本の永久歯が生えていた」と考えられています。
なぜなら、古代人の食事は調理の方法も多くなかったため、硬いものが多く、あごの力が必要とされていたからです。
火を使って調理をするようになり、食事がしだいに柔らかいものになっていった関係で、
あごは徐々に小さく変化していき、上下32本の歯があごにおさまらなくなり、ついには生えなくなったと考えられています。
現代人の永久歯の数が減る傾向にあるのは、あごが小さく変化してきたということなのかも知れません。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
寒の戻りで冷え込むこともございます。
お気をつけください。

2016年1月

gf2160141612m.jpg暖冬とはいえ、冬の寒さは厳しく感じます。
皆様ご壮健にてお過ごしのことと存じます。

今回のトピックは「非歯原性歯痛」についてです。
歯痛が起こって歯科医に行ったのに「問題なし」とされるような場合、「非歯原性歯痛」という病気が考えられます。

実際は、まだ認知度が低いため不必要な歯の治療を受けている人が多いと言われています。
歯の痛みというと、虫歯や歯周病が原因と考えがちですが、そうでない場合もあります。

きいた話ですがある患者さまが、歯科医院で診察を受け「歯周病が進んでいるので、その治療が必要」と言われたのですが、いくら通院しても奥歯が痛むのは変わらない…
同時にかぜをひき、かかりつけの病院の医師との雑談で「歯の痛みが治まらない。坂道を上ったり、ちょっと走ったりしただけで奥歯が痛む」という話をすると、一度検査を受けることを勧められたそうです。

そこで初めて聞かされたのが「非歯原性歯痛」という病名。受けた検査は血液検査とレントゲン。
その後、心電図、カテーテル検査も行ないました。
これらの検査で判明したのは、その患者さんには「動脈硬化」があり、それにより心臓の筋肉を養う冠動脈が狭くなっていたということです。
その影響で、血流が悪くなり、心筋が酸素不足になり、歯の痛みとなって現れていたとのこと…
病名は「狭心症」でした。

非歯原性歯痛は、「歯以外の原因による歯の痛みのこと」を指します。
その中の一つに、狭心症が原因で起こる歯の痛みがあるのです。
狭心症の症状は胸に起こると考えられがちですが、関連痛(放散痛)として、歯やあご、腕や首の付け根などに痛みが出ることあります。

さらに非歯原性歯痛には筋肉の痛みである筋・筋膜痛が原因になっているものもあります。
筋・筋膜痛の歯痛の治療は、まず習慣を自覚してもらうところから始まります。
その場合、まず無意識に歯をかみしめていることを自覚してもらい、次に噛みしめるのを止めるように心がけるよう意識する、更に1時間おきに口を大きく開けるなどのストレッチも行い、筋肉のこわばりを取るトレーニングをします。
続けていけば次第に痛みが軽くなっていき、最終的にはほぼ解消できる症状です。
実は、筋・筋膜痛は、非歯原性歯痛の中でも最も多いケースとなっています。
レントゲンで調べても歯に異常がないのに痛みが続く時は、筋・筋膜痛を疑って口腔外科の歯科医師に相談してみることが大切です。

また、顔の神経痛が原因となるケースもあります。
これは、歯に関係している神経に傷がついて過敏になり、ちょっと頬に手が触れるくらいの軽い刺激でも、激しい痛みとして脳が”勘違い”するものです。
このケースでは、局所麻酔薬の軟膏や三環系抗うつ薬を使って治療を行いますので、病院に行かれた方がいいかもしれません。

ところで1月の診療は、4日からです。
よろしくお願いします。
インフルエンザが流行しているようですので、手洗い、うがいをよくするようにして予防に心掛けてくださいね。

12

shita.jpg師走、何かと気ぜわしいこの頃となりましたが皆様におかれましてはご健勝の事と存じます。
さて今月のトピックの内容は、舌でわかる健康状態についてです。

舌の働きとは物を食べる時に味を楽しむには欠かせない物になります。
味を楽しむだけでなく、食べ物を唾液と混ぜ消化しやすくする働きがあります。
ではどのような舌が健康状態に気を付けなければいけないのでしょうか?
●白っぽい場合
健康な舌というのは赤とピンクの中間のような色になります。白っぽい場合は貧血気味であったり、真菌感染などの可能性がある場合があります。
●黒っぽい場合
黒毛舌といい口の中の状態が極めて悪かったり、真菌感染、抗生物質の服用で菌のバランスが崩れて黒くなる事もあります。
●黄色っぽかったり、亀裂がある場合
胃炎や肝炎など症状が進んでいる場合、喫煙者はタバコの影響など の可能性があります。
●表面がつるっとしている
通常、舌の表面はざらざらしていますが、つるっとしているのはビタミンB12や鉄分が足りていない可能性があります。
●腫れて大きい
水分の循環がうまくいかずむくんでいる状態。水分の循環を良くすると改善されます。
ただ食物アレルギーなどで腫れる事もあるので、それによって気道を圧迫するほど腫れてくる場合は迷わず医科を受診される事をお勧めします。
舌の横に歯の痕がある
舌の横に歯型がついている状態はストレスなどで舌を歯に強く押し当てていることなどが原因として考えられます。
●斑点、できものがある
やけどや口内炎でみられる場合があるが、通常はしばらく様子をみておけば治ります。ただなかなか治らない場合は他のものである可能性もあるので注意が必要です。

さて、今月の最終の診療日時は、28日(月)午前診療(10-13時まで)とさせていただき、
年末年始12月29日~1月3日まで休診で、4日から通常通り診療いたします。
年末に向けてこれからお忙しくなると思いますが、何卒健康にはご留意ください。

11

be1.jpg秋冷のみぎり、ご家族の皆様もお健やかにお過ごしのことと存じます。
今月のトピックは、「舌の癖 ―こんな舌には要注意」です。

舌や唇の仕事は、奥歯の歯の上に物を乗せたり、噛み切る位置へ食物を運んだりすることです。
舌は一かたまりに見えますが、多くの筋肉で構成されていて、上下前後左右によく動きます。
その表面は粘膜なのでデリケートで微妙な舌触りや味がわかる鋭い感覚があります。

舌の使い方と歯並びには大いに関係があります。
歯が生えてくるとき、舌と唇・頬の粘膜との間に伸びてきます。
つまり、舌の周囲に歯が生えてくるのです。
しっかりと回数を多く噛むことは、舌の動きを介して、歯を適切な位置に並べるために必要なのです。
逆に舌が出すぎたり、口をぽかんとあけていたり、指や歯ブラシで引っ張ったりすると、すき間だらけの歯並びや前歯が飛び出して上下で調和しないかみ合わせになってしまいます。
大人になっても歯は動きます。
歯が傾くと、歯が揺れて抜ける重症の歯周病(歯槽膿漏)にかかりやすくなります。

一度、唾を飲み込んで舌の位置を確認してみましょう。
舌を前に押し出して前歯を裏から押していませんか。
しゃべるときに舌がチョロチョロ見えるのも、前に出すぎです。
舌で歯を前へ押す癖では、まず舌の周囲に歯の型がでこぼことつきます。
歯が前方に飛び出すと、このでこぼこはなくなりますが、舌は口の底でだらっと緩んで大きくなり、口は閉じにくくなります。

下の歯並びの中央に位置する舌は「低位舌」と呼ばれ、年を取ったときに、食べることや話すことにトラブルが起こりやすくなります。
さらに、口の汚れが肺炎の原因になることもあります。
舌の正常な位置は、上顎(口蓋)についているのが正常です。
改善方法は、1-3月のトピックで連載した「あいうべ体操」や「舌運動(前方、左右、舌で唇をゆっくり舐める)」等です。「あいうべ体操」や「舌運動」はすぐ実践できますので皆さん、試しにやってみたらいかがでしょう。

さて、今月の診療日、診療時間ですが、
11月30日(土)午後が研修のため、30日(土)は9-12時までの診療時間となり、
その振替として28日(水)は、午後17時まで診療時間となりますので宜しくおねがいします。

これからの季節、冷え込みが厳しくなりますのでお身体にお気とつけ下さい。

10

H27.10トピック用の図1-1.jpg※写真をクリックすると拡大します。朝夕はめっきり涼しくなりましたが、ご家族の皆様には、お変わりなく何よりと存じます。
今月のトピックは知覚過敏についてです。

冷たいものを飲んだり、風が当たるとキーンとしみる、といった経験をされたことがあると思います。
これがちょっとした刺激でも起こるようになるのが知覚過敏です。
知覚過敏は、歯の内部にある神経に刺激が伝わりやすくなって生じる症状です。
歯は表面からエナメル質、象牙質、歯髄とありますが、象牙質には象牙細管と呼ばれるとても細い管があります。
エナメル質が欠けて象牙質がむき出しになると、その管が表面に出ます。
この管はさらに内部の歯髄まで通じているので、刺激が歯髄まで伝わりやすくなってしまいます。
これによって知覚過敏が生じているのです。

エナメル質はとても硬い部分なのですが、かみ合わせや強いブラッシングなどで、欠けてしまうことがあります。
ではこの知覚過敏はどうすればよいのでしょうか?
一般的な方法は、薬を塗ることです。
この薬は象牙質の管の中にカルシウムの結晶を作って、管をふさいでしまおうとするものです。
薬を塗るだけなので痛みがないのが特徴です。
しかし、この薬は効果がすぐに出るものではなく、繰り返し使うことで徐々に効果が出てきます。
もう一つは詰めてしまうことです。

虫歯を削った後に詰める材料があるので、これを用いて欠けてしまっている部分を埋めてしまいます。
これによって、表面に出てしまっている象牙質の管をふさいでしまう方法です。
しかし、これは歯茎のタイプによっては使えないこともあります。
ひどいときには歯茎が下がってきてしまいますので、注意が必要です

さて、今月の診療日、診療時間ですが特に変更ありません。宜しくお願いします。
秋が深まりゆく季節ですが、くれぐれもご自愛ください。

9

chi.jpg日中は暑さが残りますが、朝晩は秋を感じさせる涼しい風が吹くようになってまいりました。
今月のトピックは、世界が認めたチーズの効果についてです。

カルシウムが摂取できるなど、健康にいいとされているチーズ。
実はこのチーズにはまだ知られていない驚きの効果があるそうです。
その効果とはなんと、虫歯の予防。

WHO(世界保健機関)でも虫歯になるリスクを減らす食べ物として、シュガーレスガムと並び、固めのチーズを推奨しているのだとか。
どうしてチーズは歯にいいのか。

岩手医科大学歯学部で虫歯予防について研究している稲葉大輔准教授によれば、チーズには虫歯に進む反応を抑える効果があるそうです。

食事をすると歯垢の中にいる細菌が食べ物の糖分を分解して酸を生み出します。
この酸が大量に発生すると歯のエナメル質が溶け出し、初期の虫歯になります。

一方、チーズを食べると、チーズに含まれるミネラルが唾液の中にあふれ出します。
実はチーズのミネラルには酸の働きを弱める効果があるため、エナメル質が溶けるのを防ぎ、虫歯予防につながるそうです。

最新の研究では、チーズに豊富に含まれているリン酸やカルシウムが、初期の虫歯の再石炭化のパワーを高める効果もあると判明したのだとか。
つまり、チーズを食べることで虫歯になりかかった歯を元の健康な状態に戻す効果が期待できるというのだからビックリ。
ちなみに、チーズは食後に2~3口よく噛んで食べると効果的だそうです。

ところで今月の診療日、診療時間ですが特に変更ありません。
宜しくお願いします。
もうしばらくは残暑が続きそうです。
体にはくれぐれもお気をつけください。

8

ワニ.jpg厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか。
今月のトピックのテーマは歯の雑学です。
以前、かむ力についてお話をしたことがありますが「地球上で最も噛む力が強い動物は?」について書いてある面白い記事をみつけたのでご紹介します。

「歯をグッ、と噛み締めたとき、どのくらいの力が加わっていると思いますか?
一節によると、人間の咬合力はおおよそ70kg前後と言われています。
もちろん個人差があり、スポーツ選手などは総じて噛む力も強いといわれています。

さて、人間の場合はおおよそ70kgとお伝えした「噛む力」ですが、自然界に目を向けてみると、やはり上には上がいます。
犬は100kgを超え、ライオンともなると400kgにも上るといわれています。
やはり、人間のように「食物をまんべんなくすりつぶす」構造の歯に比べ、肉食動物の場合は鋭利な犬歯が発達しています。
元来の顎の強さに加え、噛む力が犬歯に集中することも、大きなパワーの源になっているといえるでしょう。

ちなみに歴史上を振り返ってみると、さらに上が。
肉食恐竜の王者的存在といえるティラノザウルスは、あごの化石から判断すると約3トンにも及んだとか。
さらに最近、北極圏のスバールバル諸島で化石が発見された海に棲む恐竜は、あごの骨の大きさなどから判断すると45トンもの咬合力を持っていたとか。
想像の域を超えた数字ですね。 」
                                      (引用:youmeisyu 【2010年3月号】歯の雑学)

さて、今月の診療時間、診療日、診療時間ですが、8日が午後研修のため午前9時~12時まで診療でして午後は休診となるため、
その分、5日(水)を17時まで診療時間を延長させていただきます。

また、お盆休みは、13-15日とさせていただきますので宜しくお願い致します。
まだ暑さは続くようです。
どうぞ、お身体にご留意ください。

7

唾液腺の図―訂正版.jpg花火の音が聞こえる季節となりましたが、皆さまご清祥のことと存じます。
さて、今回は唾液腺と歯の関係についてです。

唾液腺には3大唾液腺があります。
耳の下にある耳下腺、顎の下にある顎下腺と舌下腺。
そして口の中の粘膜の下に小唾液腺があります。(顎下腺由来~全唾液腺の約70%、舌下腺由来~約25%)
交感神経は、副交感神経ともに唾液分泌を促進しますが、犬を用いた実験によると、副交感刺激時には水分の多い漿液性の唾液が主に分泌され、交感神経刺激時には、粘液性の唾液が分泌されます。
面白いことに副交感神経刺激時は3大唾液腺から唾液分泌が起こりますが、交感神経刺激時では、顎下腺からの分泌はあるのですが、耳下腺からの分泌が生じないことがわかっています。

実際の実験で「噛む刺激」を与えたネズミは、適当な耳下腺のサイズと、良好な唾液分泌を保っていましたが、「噛む刺激」を与えなかったネズミは、耳下腺が徐々に小さくなってしまったのです。
更に驚いたことは、歯に備わる自律神経受容器(歯槽骨に歯を植立する歯周靭帯)の変化です。
唾液腺にある細胞膜上の同受容体の数が極端に減少し、分泌蛋白の組成までもが変化していたのです。

つまり、咀嚼刺激という毎食毎食、繰り返される持続的な固定情報が、大脳皮質体性感覚野に伝達される過程で、その信号が自律神経支配を受ける唾液腺の構造や分泌システムに決定的な影響を与えていると考えられます。
歯を使ってよく噛むと、持続的な歯からの刺激が、脳への重要な計測的情報発信として作用し、唾液腺の分泌システムを健康に、かつ若く保てるのです。
噛むことは、大切なことですね。

ところで、今月の診療日、診療時間ですが、30日(水)と31日(木)の診療時間が入れ替わり、30日が20時まで、31日が13時までとなりますので宜しくお願いします。
猛暑のおり、どうかお体を大切になさってください

参考文献)続 歯は臓器だった―光への回帰―著 村津 和正

6

care_img_04.jpg木々の緑がまぶしい季節になりました。皆様如何お過ごしでしょうか。
前月のトピックでは「口腔清掃」のうち「セルフケア」についてお話しましたが、今月は「プロフェッショナルケア」についてお話しします。

毎日しっかり歯磨きをしているのに、どうして歯科医院でクリーニングを受ける必要があるのか?と思ったことはありませんか。
それはセルフケアでは落とすことのできない汚れや歯石があるからです。

自宅で行う歯磨きで落ちるのは、歯垢や食べかすなどです。「バイオフィルム」と呼ばれる細菌がつくった膜や、歯石、タバコやコーヒーなどの着色は落とすことはできません。
またどんなに丁寧にセルフケアしていても、清掃用具の届きにくいところがあります。
プロフェッショナルケアでは、歯科医師や歯科衛生士が、そういった汚れや歯石を専用の器材を使用して除去し、一人一人に合った口腔清掃法の指導を行います。

代表的なプロフェッショナルケアに、「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」というものがあります。
これは、電動ブラシなどの専用機械や特殊なチップ、ペーストを使って、口腔内をクリーニングすることです。
セルフケアでは落とせない歯周ポケット内の汚れやバイオフィルも除去します。
ツルツルに磨きあげ、最後にフッ素を塗ります。見た目が良くなる、爽快感が得られるというだけでなく虫歯や歯周病の予防になります。

他に、「スケーリング」、「ルートプレーニング」といった処置があります。
簡単に言うと歯石をとることです。
専用の器具で歯の表面にある歯石を落とすのですが、主に歯肉付近の歯石を除去することをスケーリング、歯周ポケット内などの歯根表面の歯石を除去することをルートプレーニングといいます。

歯石は、歯垢が唾液中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて、石のように固くなったものです。
いったん除去しても、歯ブラシの届きにくい場所や、日ごろから磨き残しのある部位には再びついてしまいます。
つきやすさには個人差がありますが、長期間あいてしまうと、歯石が固くなり除去に時間がかかる、炎症に伴う痛みや出血を起こしやすくなる等、患者さんに負担がかかってしまいます。
そのため、3か月に1度くらいのペースで定期的に除去することをおすすめします。

そして、患者さんの口腔内は一人一人違います。
クリーニングや歯石除去を行った後、生活習慣や食生活、口腔内の状況に合わせた口腔清掃法の指導を行います。
ご自宅でアドバイスをいかしてセルフケアを行うことが、虫歯や歯周病など口腔疾患の予防につながります。

このように、健康な口腔内を保つには、セルフケアとプロフェッショナルケアの両方が必要なのです。
今月の診療日、診療時間は、変更ありません。よろしくお願い致します。
本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。

5

bu.jpg日増しに暖かくなり、すっかり春になりました。
皆様如何お過ごしでしょうか。
今年は春の訪れが早く、気持ちも明るくなりますね。
私自身の明るいニュースといえば、私の学位論文を参考文献の一つにされた論文数がつい先日50本越えになったことですね。(^o^)

さて、今月のトピックは、先月のトピックで、癌予防にもブラッシングが大事だと書きましたので、暫くぶりに口腔清掃についてお話します。

口腔清掃には「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」があります。
セルフケアとは、自分自身で行うもので、食生活への配慮や歯磨きなどが該当します。
殆どの方が毎日歯磨きをしていると思いますが、歯ブラシ以外の清掃用具も毎日使っていますか?

歯ブラシ以外の清掃用具を「補助清掃用具」といい、デンタルフロスや歯間ブラシなどがあります。
歯ブラシだけで歯磨きをしても、歯と歯の間の汚れは半分程度しか落ちないとされていますが、これらの「補助清掃用具」を使用すると、除去率がアップします。

デンタルフロスは、細いナイロン糸を束ねた物で、歯と歯の隙間が狭い部分に適しています。
ナイロン糸の表面を、ロウでコーティングした「ワックスタイプ」と、ナイロン糸に何も加工していない「アンワックスタイプ」があります。
それぞれに特長がありますが、初心者や、お口の中に詰め物や被せ物が多い人には、すべりの良い「ワックスタイプ」がおすすめです。
形にはロールタイプ(糸巻型)とホルダータイプがあり、後者は「糸ようじ」などとも呼ばれています。
いずれも、歯と歯の間に、ゆっくりとのこぎりを引くように通し、歯面にデンタルフロスを沿わせてゆっくり上下に動かし、汚れを除去します。

歯間ブラシは、ナイロンなどをワイヤーで固定した小さなブラシで、歯と歯の隙間が広い部分に適しています。
ペンを持つように歯間ブラシを持ち、ゆっくりと歯と歯の間を出し入れし、汚れを除去します。
形状にはI字型とL字型があり、サイズは数種類あります。
サイズ選びの基本は、歯と歯の間に抵抗なく挿入できるものです。
歯間ブラシが歯と歯の間に通らない場合は、歯間ブラシの大きさが合っていない、もしくは挿入角度に誤りがある可能性があります。

せっかくのセルフケアも、誤った方法では、清掃効果が得られないばかりか、歯肉を傷つけてしまうことがあります。
一人ひとり、お口の状態は異なりますので、歯科医院で指導を受けることをお勧め致します。

また、使用中に出血すると不安を感じ、デンタルフロスや歯間ブラシの使用をやめてしまう方もいらっしゃいます。歯肉に傷みがないのに出血するのは清掃不良によるもので、原因であるプラークを除去できれば出血しなくなる場合が殆どですが、出血が長引く場合や、痛みを伴う場合はなんらかの問題がおきていると思われますので、早めの受診をお勧めいたします。

来月は歯の衛生週間です。
この機会にご自身の「セルフケア」について見直してみませんか。
お気軽にスタッフまでお声掛けください。

ところで5月の診療日と診療時間ですが、5月2日の午後を休診とさせていただきますのでよろしくお願いします。
五月晴れの日々をどうかお健やかにお過ごしください。

4

iso2.png春とはいっても朝夕はまだまだ冷え込みますが、皆様、お変わりありませんか?
今月のトピックのテーマは、歯周病と癌です。

これまで歯周病菌が全身に及ぼす影響として、心疾患(狭心症・心筋梗塞)や脳血管疾患(脳梗塞)、糖尿病や妊娠中の早産、死産や新生児敗血症まで様々な疾患との関連性をあげてきましたが、「癌と歯周病に関連性があるの?」と考えた方は、あまりいらっしゃらないのでは?

歯周病菌の一つのFusobacterium nucleatum(F.n)は、腸内で起こる炎症性腸疾患の原因菌であると言われています。
そして、大腸癌(結腸直腸癌;Colorectal cancer;CRC)と健全な粘膜の菌叢を比較したところ、F.nを含むFusobacteriumが癌病変部位に優位に高く検出されたそうです。(日本歯科評論11月号より)

要するに歯周病菌と癌は、関連性があるということです。
そうすると「癌を予防する方法はないのか?」と思いますよね。
そこで、歯磨きが重要になってきます。

歯磨きで、がんリスク3割減 ⇒発がん性物質を洗い流すという統計が実際にあるそうです。
1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より3割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)がまとめたそうで、その結果、全く磨かない人の危険性は、1回の人の1.8倍だったそうです。 
同研究所疫学予防部の松尾恵太郎室長は「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。
歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」と話されたそうです。 

同センターを受診した人の中から、口の中やのどなどの頭頸部がんと食道がんの患者計961人と、がんでない2883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を聞いたそうです(年齢は20~79歳で平均は61歳)。 
解析した結果、2回以上磨く人は1回の人に比べ、がんになる危険性が約29%低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2.5倍だったそうです。

喫煙や飲酒をする人のみの解析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、ほかの危険因子と関係なく、独立したがんの危険因子であることを強く示すものだったそうです。
皆さん、がん予防の一つになる歯磨き頑張りましょう。
歯科医院でご自分の歯磨きの仕方が正しいか、確認されたほうがいいかもしれませんね。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
それでは、春は何かと体調を崩しやすい季節です。
くれぐれもご自愛ください。

参考文献) 本間聖進 歯周病とがん THE NIPPON Dental Review vol.74 No.11( 2014-11) 等々

3

IMG_0003.jpg日増しに春めいてまいりましたが、皆さまお変わりなくお過ごしのことと存じます。
さて、今月のトピックですが、前回は「あいうべ体操」をする目的と理由についてお話しましたが今月はさらに詳しくお話しします。

「あいうべ体操」は、口の周囲の筋肉を鍛えて、口を常に閉じて鼻呼吸を習慣化出来るようにするトレーニングです。
実は「あいうべ体操」の4つの動作は、それぞれが別の筋肉を刺激しているのです。
「あー」⇒閉口筋群や舌骨筋群など、口周りと舌につながる筋肉
「いー」⇒口角挙筋、笑筋、広頸筋など、口周りと顔と首の筋肉
「うー」⇒口輪筋。口をしっかり閉じる力のポイントとなる筋肉
「べー」⇒外舌筋、内舌筋、茎突舌筋など、舌そのものの筋肉
口の周り、顔、首、そして舌。「あいうべ体操」で鍛えられる場所は、意外にも広範囲だということがわかります。しっかりとこの4つの動作を一日30セット繰り返します。
10セットを3回など、分けて行ってもいいです。
器具もいらないのですぐ実践できますので皆さん、やってみてはいかがですか?
「口を閉じて鼻呼吸するのが目的なのに、顔や舌のトレーニングをしなくては、ならないのは何故?」と不思議に思う方もいるでしょう。
その答えは「隠れ口呼吸」を改善するためです。
私は鼻呼吸ですといいながら、実は、口呼吸だったりします。
そこでチェックリストでチェックしてみましょう。

「隠れ口呼吸」チェックリスト
□⒈いつも口を開けている
□⒉口を閉じると、顎に梅干状のシワがある
□⒊下唇が突き出ている
□⒋唇が渇いて荒れやすい
□⒌食べる時も音を立てる
□⒍起床時に喉が痛む
□⒎左右の目の大きさが違う
□⒏いびきや歯ぎしりをする
□⒐口臭が強い
□⒑喫煙している
□⒒激しいスポーツをしている
□⒓出っ歯気味
□⒔舌の両サイドが波打っている
□⒕下に厚い舌苔がついている
□⒖鼻血が良く出る 
□⒗二重あごになっている
いかがでしたか?
気になる点などありましたら、お気軽にお声掛け下さい。

今月の診療日、診療時間ですが3月3日が20時まで診療、3月4日が午前診療と第1週のみ診療時間が変更しますので宜しくお願いします。
まだまだ暖かさも安定いたしません。風邪などひかれませんよう、ご自愛ください。
参考文献) 今井一彰「あいうべ体操と口テープが病気を治す!鼻呼吸なら薬はいらない」 新潮社

2月

hana.jpg立春とは名ばかりの厳しい寒さが続きますが、
皆様には、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
今月のトピックのテーマは、先日お話した「あいうべ体操」は何に役立つかについてです。
それは、「あいうべ体操」をすることによって、口の周りの筋力をつけ、口呼吸から鼻呼吸に移行させるためなのです。
そこで、口呼吸の欠点、鼻呼吸の利点についてお話しします。

口呼吸だとフィルターの役割をするものがなく、お口の中は汚れっぱなしで乾燥しがちになります。
唾液には抗菌成分(免疫グロブリン、リゾリームetc)が含まれ口腔環境の清浄化に役立っていますが、口呼吸により乾燥すると、更に口の中は汚れてしまいます。
しかし、鼻呼吸だと片方の鼻の穴で呼吸し、片方の鼻の穴で掃除をするという仕組みになっています。
鼻の内部にある繊毛で汚れをキャッチし、水分を体内に留める役割をし、保湿もでき、優れた仕組みなのです。

「なぜ、鼻の穴は二つあるのだろう」と疑問に思ったことは、ありませんか?
これにはちゃんと理由があります。
一つは「臭い」の方向を正確にとらえるためです。
いい匂い、いやなにおいの発生源はどこかを突き止めるため、もう一つは、呼吸と深く関係します。
その理由が「ネイザルサイクル」にあります。
ネイザイクルとは、左の鼻の穴と右の鼻の穴とで2-3時間ごとに呼吸の役割を交代するシステムです。
鼻の穴は、ネイザルサイクルの働きにより、常時片方しか働きません。
片方の鼻で呼吸を、片方の鼻の穴で掃除をするということになります。
さらに詳しく説明すると、掃除する側の鼻の穴は、鼻粘膜が亜充血して分熱く膨らみ、粘液を出します。
そして鼻の中に入ったチリやゴミを絡めとって、繊毛を動かして外に運び出す、つまり、掃除をしてくれるのです。
鼻呼吸をするとお口の中にもメリットをもたらします。
鼻呼吸をし口を閉じていれば、口の中のを保湿でき、菌の増殖を防げるため、ドライマウスや口内炎、口唇ヘルペスなどが治ることもあります。
更に、舌を上顎にしっかりつける「よい鼻呼吸」を続けていると、歯列が整うのです。
ただし、子供の頃から鼻呼吸を習慣づけることが前提ですが。
鼻呼吸と同時に「仰向けに寝る」習慣を徹底することも大事ですが。
来月は、あいうべ体操のお話の続きをしますね。

今月の診療日、診療時間は、2月21日(土)がスタッフの結婚披露宴のため休診となり、
その振替日として、18日(水)、25日(水)の水曜日の診療時間を17時までとさせていただきます。
それでは、まだまだ寒さ厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。

参考文献) 今井一彰「あいうべ体操と口テープが病気を治す!鼻呼吸なら薬はいらない」 新潮社

2015年1月

azabu.jpg年が改まってより、寒さもいよいよ本格的になってまいりましたが、皆様お元気で過ごされていますか?
私は、昨年7月から半年間受講していました「前歯でリンゴ丸かじりができる総義歯」の勉強会(GDS総義歯)が昨年12月で終わりました。
臨床例として一名リンゴ丸かじりを実践でき、良い年となりました。
今年もほかの勉強会にも参加し、頑張っていこうと思っていますので宜しくお願いします。

さて、今月のトピックですが、以前お話した、あいうべ運動がやはりとても体によいと書いてあるHPをみつけました。
何がよいかと詳細が書いていますので載せますね。
あいうべ運動の開発者の福岡博多のみらいクリニックの記事です。
わかりやすいので読んでみてください。
パタカラ体操とあいうべ体操の比較です。
パタカラ体操がわからない方はこちらのページを見てください。⇒ パタカラ体操

それでは、みらいクリニックの記事を載せます。
『「あいうべ体操とパタカラ体操の比較」
どちらも顔の体操ですが、あいうべ体操の最終目的は口呼吸を鼻呼吸に治していくというものです。
そのために、舌位置を正していく必要があります。
ですから、最後は、「べー」なのです。

パタカラでは、「タカラ」の部分で舌を動かしているのですが、いかんせん動きが小さく、瞬間的なところが気に掛かっていました。
あいうべ体操では、一ヶ月で舌圧が有意に上がってくることがわかっています。
やはり大きく、しっかりとゆっくりと動かした方がいいのでは無いかと思います。

さて、パタカラ体操とあいうべ体操をそれぞれ一分間連続でやってみました。
するとどうでしょうか。
直後は、あまり違いはわかりませんが終了後60分ではあいうべ体操の方が顔、首の表面温度が上がっていることがわかります。
男女差もありまでした。
舌力という意味ではタッとカッという短い発音だけでも大丈夫なのかどうかわかりませんが、パタカラ体操でも表面温度が上がっていますね。
と言うことは、やはり顔をしっかりと動かすと温度が上がる、ということは血流が良くなると言うことです。
これでは風邪に感染しにくいでしょうねえ。
風邪予防には、とにかく顔を動かせ!ということですね。
風邪予防にあいうべ体操をやってみてください。
そして最後は、舌位置が上がって鼻呼吸になります。

パタカラとあいうべ、私なら、声を出さなくても大丈夫、どこでもいつでも出来るあいうべ体操をお勧めします。』
というブログの記事ですが器具もいらずすぐに実行できるのでよいと思います。

この体操のやり方は2013年8月のトピックにすでに載せてますが、
「あいうべ」体操とは、①「あー」②「いー」③「うー」④「べー」を1セットとして1日30セットおこなうものです。
皆さんお試しになるとよいのでは?

さて、今月は5日から診療開始します。
今月の診療日、診療時間は、特にありません。
それでは、まだまだ寒さ厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。

12月

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寒気きびしき折柄 あわただしい師走となり、何かとご多用のことと存じます。
さて、今月のトピックは、山陽新聞の岡山医療ガイドから根の治療の進歩に関する記事を引用します。

「歯の根元の膿を高周波で殺菌:山下岡山大名誉教授」
『歯の根元に膿(うみ)がたまった患者に、高周波を照射して殺菌する新しい根管治療に
歯科医の山下敦・岡山大名誉教授(歯科補綴=ほてつ=学)が取り組んでいる。
従来の治療法に比べ、短時間でより高い効果が得られることを確認した。

虫歯治療で詰め物をした際、詰め物の経年劣化や高齢化による免疫力の低下、殺菌が不十分だった場合などに細菌が活性化し、根の周りが化膿(かのう)して再治療が必要になる。
再治療は詰め物を外し、根元の膿を出して消毒・殺菌した後で再び詰め物をする。
殺菌には抗菌剤を使うのが一般的だが治療回数(平均4、5回)が多く、薬に耐性を持つ菌には効かないなどの課題があった。

山下名誉教授は、徳島大病院などが同様の治療のため臨床試験を行っている高周波を使った治療(温熱療法の一種)に着目。
ごく短時間患部に照射し、熱で殺菌している。

2013年11月以降に治療した20症例のうち、85%で治癒がみられ、
抗菌剤で20回治療しても効果がなかった難治性の患者でも数秒の照射で自覚症状がなくなったという。
山下名誉教授は「患者の負担が大幅に軽減される。
一般的な治療になるよう症例を重ねたい」と話している。』

素晴らしい記事ですね。
この治療方法が一般化されれば、保存できる歯の本数も増えていいですね。

ところで今月の診療日、診療時間ですが、13-14日が勉強会のため、13日は、午前9~12時までと変更となります。
また、28日(金)は、午後18時半までの診療となります。

年末年始のお休みは、12月27日(土)~1月4日(日)までですのでよろしくお願いします。
忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。

写真)山下教授

11月

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初雪の便りも聞かれる季節となりましたが、皆さま、お健やかにお過ごしでしょうか。
今回のトピックは脱水症の処置についてのお話をしますね。

体重の2パーセントに相当する水分(体重60kgの人で1,200mL)が失われると、「強い渇き、食欲減退」などの症状が現れます。
さらに脱水が進むと、危険な状態になります。
脱水症状としては、口渇・口唇の乾燥・尿量の減少・全身倦怠感・食欲不振・めまい・嘔気・嘔吐などが挙げられますが、脱水症状が現れた場合には、脱水の程度に応じて次の処置を行いましょう。

軽度の場合:体重の4%程度の脱水で、のどの渇きを感じたり、食欲が減退する程度で、経口摂取が可能な全身状態であれば、電解質を含んだ水を飲むことで回復できます。
体液に近い濃度の電解質が含まれているほうが速やかに身体に吸収されます。
ごく少量の塩(水分量の0.9%程度)を加えた水でも代用できます。
ただし、スポーツドリンクは、ナトリウム濃度が低いため、特に乳幼児の脱水時にこれを与えると、低ナトリウム血症から水中毒を惹起する危険性があるので、経口補水用の食品を引用すべきでしょう。
薄めの味噌汁は、血液と塩分濃度が近いため、発汗による塩分現象を補うには便利です。
夏バテなどは、電解質不足で起こることも多く、塩分補給には、スープ類、カリウムの補給には、果物を利用するとよいでしょう。
飲み物は10℃前後の冷たいものを摂取することをお勧めします。
ぬるま湯やお茶など温かいものより冷たいもののほうが吸収が早いからです。味の濃い飲み物は、よくありません。

重症の場合:脱力感や眠気、頭痛を起こすほど(体重の4~6%程度の水分喪失)の脱水の場合には、医療機関で点滴による水分補給を受けたほうが早く回復します。
とくに、重度の脱水や電解質代謝異常がみられる場合、急激に電解質補正を行うと、脳浮腫・心不全・肺水腫や重篤な中枢神経合併症がおこる危険があるため、2~3日かけて慎重に電解質補正をする場合があります。

ところで、今月の診療日、診療時間ですが、1日午後から3日まで3日続けて勉強会受講のため、1日は、診療時間を9~12時と変更になっておりますので宜しくお願いします。
師走に向けて、よりお忙しい時期を迎えられることと存じます。
どうぞ、ご自愛ください。

参考文献) 三宅 哲 脱水ってなあに? DENTAL DIAMOND,JUL.VOL.39.No.571

10月

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秋も深まり、朝夕はめっきり涼しくなりましたが、皆様もお変わりなくお過ごしですか。
今回のトピックは、先月に引き続き脱水についてです。

脱水症は何故、体に悪いのでしょうか?
私たちの体内にある液体成分を総称して体液といいますが、その中に含まれる水分と電解質は、生命の維持に不可欠な働きをしています。
体液が脱水症で失われると、体に様々なトラブルが生じます(例えば、肌、唇、舌の乾き、脇の下の乾き、慶民、せん妄、うわ言、幻覚など)。

まず、体から水分が失われると、その分だけ血液(血漿)の量が減り、血圧が下がります。
すると、肝臓や消化器といった臓器をめぐる血液量が減り、必要な栄養素を送ったり、不要な老廃物を排泄したりする能力が低下します。
また、脳の血流が減ると集中力が低下しますし、消化器の血流が減れば食欲不振を起こします。

同時に電解質が失われると、体液が濃い部分を薄め、薄い部分を濃くしようとする浸透圧が維持できなくなります。
この作用の多くは、ナトリウムイオンが担っています。
カリウムイオンやカルシウムイオンが不足すると、神経や筋肉に影響が出てきて、脚がつったり、しびれや脱力が起こったりします。
次回のトピックでは脱水症の処置についてのお話をしますね。

さて、今月の診療日、診療時間ですが特に変更ありません。
よろしくおねがいします。
これからの季節、冷え込みが厳しくなりますのでお身体にお気をつけください。

参考文献) 三宅 哲 脱水ってなあに? DENTAL DIAMOND,JUL.VOL.39.No.571

9月

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日ごとに秋の気配が濃くなっていますが、夏の疲れなど出ていませんか。

さて、今回のトピックは、脱水についてです。
人間は、通常、一日に1500~2000mℓの水分を体から失っています。
しかし、無意識のうちに食べ物や飲み物から水分を摂取し、水分の収入と支出のバランスを保っています。
このバランスが崩れ、水分が不足すると、体に異常が現れ、さらに進行すれば、生命にかかわる状況を引き起こします。

残暑で、ちょっと動いただけでも汗をかきやすい季節でもありますが、汗が口に入ったとき、「しょっぱく」感じると思います。
汗には、体内の水分とともに、電解質も含まれています。
体の水分が不足すると、脳の中にある「口渇中枢」が刺激され、口渇感が生じます。
脱水の時に、水やお茶などの電解質を含まない飲料水を飲むと、口渇感は満たされますが、脱水状態は、継続し、電解質異常が起きてしまいます。
これが、「脱水」です。

脱水の改善には、原因を取り除くとともに、失われた水分と電解質を補うことが重要です。
脱水は、季節に関係なく起こります。
発熱、下痢、嘔吐および食事摂取量の低下などが1日以上続いた場合に起こり得ると考えましょう。
脱水かなと感じた時には、お水やお茶でなくポカリスエットのような電解質(Na+、K+、Ca2+,Mg2+、Cl⁻)を含むドリンクを飲みましょう。

今月の診療日、診療時間ですが20日(土)のみ午後から研修のため、午前診療となります。
よろしくおねがいします。
季節の変わり目です。お風邪などお召しになりませんようお身体を大切にお過ごしください。

参考文献) 三宅 哲 脱水ってなあに? DENTAL DIAMOND,JUL.VOL.39.No.571

写真: お水を摂るだけではダメなのですよ。

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厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか。
さて、今月のトピックは歯の黄ばみの原因についてです。
黄ばみの原因を大きく3つ列挙します。
黄ばみを気にされている方は、原因を歯科医院で確認してみることをお勧めします。

●歯の色を決める要素
歯の構造は、黄ばみをおびた象牙質を、白くて半透明のエナメル質がおおってできています。
歯の色は、エナメル質の透明感や厚み、象牙質の色によって左右されます。

エナメル質が透明で薄いと、内側の象牙質の色が透けて歯が黄ばんでみえます。
また、象牙質の黄ばみが強い場合は、さらに歯が黄ばんでみえます。

ふだん私たちが歯の色として認識しているのは、主に象牙質の色です。
象牙質は年齢と共に黄ばみが強くなり、エナメル質も薄くなるため、年齢が上がるにつれて歯の色は黄ばんできます。

また、虫歯によって歯の神経を抜いたり、一部の抗生物質の影響などによって、象牙質が強度の黄ばみや褐色をもった結果、歯の色が強度に変色することがあります。

●色素の沈着も黄ばみの一因
タバコのヤニ、コーヒーや紅茶の色素(ステイン)、茶渋、歯石は、どんなにしっかり歯をみがいても、どんな歯ブラシや歯みがき粉を使っても歯に着いてしまいます。
これらは、本来の歯の色を隠してしまって、黄ばんだ色にしてしまいます。

タバコのヤニ、ポリフェノールやイオウを多く含む食品、一部のうがい薬や歯みがき粉の中に含まれているクロルヘキシジンやフッ化第一スズ、そして一部の医薬品は、歯を黄ばんだ色にしやすいといわれています。
こうした色素の沈着は、歯科医院で3~6ヶ月ごとに専用の器具や器械で隅々まで除去して、歯の色を本来の白さにしていくのがよいでしょう。

ポリフェノールを多く含む食品の成分を列挙します。
① お茶 →カテキン、タンニン
② 赤ワイン→タンニン
③ コーヒー →クロロゲン酸
④ ココア、チョコレート→カカオマスポリフェノール

●歯の色が黄ばみやすい人
コーヒーや紅茶を同じように飲んでいても、歯の色が黄ばみやすい人と黄ばみにくい人がいます。これは、歯の表面の質、歯の形、歯並び、唾液の性質や量が影響するためです。
また、コーヒー、紅茶、赤ワインをよく飲む人やタバコを吸う習慣のある人、歯みがきがしっかりできてない人、歯科医院で定期的にクリーニング(PMTC)をおこなっていない人は、歯の色が黄ばみやすいといえます。

ところで、今月の診療日、診療時間ですが、14-16日は、お盆のため休診致します。
また、30日(土)のみ午後から研修のため、午前診療となります。よろしくおねがいします。
これからも、残暑が続きそうです。体にはくれぐれもお気をつけください。

写真: 歯の構造図です。(院長自作)

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本格的な暑さになってまいりましたが、皆さまご清祥のことと存じます。
さて、今月のトピックは、タバコが体に及ぼす影響についてです。

かつての日本人の死亡原因の上位を占めていたのは、脳血管疾患や心疾患などでした。
やがて1981年にはがんが1位となり、その後もがんによる死亡者数は増え続けています。
2007年には約33万6000人にのぼっています。

なかでも肺がんによる死亡者数は急増しています。
かつては、男性の場合は胃がんの死亡者数が多かったのですが、2007年には男女ともに肺がんが1位になりました。(ちなみに2位は胃がん、3位は肝臓がん、4位は大腸がんです。)

肺がんによる年間の死亡者数は、男女合わせて6万5000人を超えています。
このように、肺がんの患者数や死亡者数が増加した理由は、喫煙が大きくかかわっています。
タバコを吸う人口が増えていることに大きな原因があります。

タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質が含まれ、喫煙者はがん、心臓病、脳卒中、肺気腫、喘息、歯周病になりやすく進行を早めることが分かっています。
喫煙者は非喫煙者に比べ2~8倍歯周病にかかり易くなるという報告があり、これを喫煙関連性歯周炎といいます。

喫煙者は、歯ぐきの血流低下、酸素不足、唾液量の低下による細菌の増殖により喫煙関連性歯周炎にかかり易くなります。
味覚異常、口臭の原因にもなります。
また、喫煙により歯ぐきにメラニン色素の沈着が起こり歯ぐきの黒ずみや、舌がん、歯肉がんの危険率が上がるといわれています。

受動喫煙も社会問題になってきています。
妊婦の受動喫煙は早産や乳幼児の突然死の原因にもなります。
親が喫煙者の場合受動喫煙により子供の歯肉にメラニンの沈着(歯肉の黒色化)の比率が高くなると報告されています。
タバコの害は本人だけの問題ではありません。
タバコには副流煙があるため、まったく喫煙していない人も、いつの間にか肺がんにかかっているケースがみられます。
喫煙者の方は、タバコの身体への影響について見直す必要がありますね。

ところで、今月の診療日、診療時間ですが、
26~27日研修にて、27日(土)休診となりますので、よろしくおねがいします。
夏ばてなどにならないよう、お気をつけください。

6

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まだまだ気温差はあるものの、やっと春らしくなってきましたね。
皆様如何お過ごしでしょうか。

ガーデニングや家庭菜園、ウォーキング、アウトドア等々・・・楽しみにしている方も多いかと思います。
だだ、この時期、花粉症をお持ちの方にはつらい季節ですよね。
そろそろシラカバが終わるかな~と思ったら、今度はイネ科の時期がきます。
実はこの時期、口腔内にも気を付けていただきたい季節なのです。
今月は花粉症と歯科疾患の関係についてお話します。

花粉症の主な症状「鼻水・鼻づまり」により「鼻呼吸」ができなくなると、口で呼吸することが多くなります。
「口呼吸」を続けていると、口腔内が乾燥し、カラカラ・イガイガしてきます。
また、症状を抑えるために薬(抗ヒスタミン薬等)を服用することで、「鼻呼吸」はできるようになっても、
薬自体に唾液の分泌を抑えてしまう作用があるため、口腔内は乾燥しやすくなります。

以前にお話ししたことがあるのですが、唾液は口腔内で重要な役割を担っており「洗浄作用」や「抗菌作用」があります。
しかし、唾液が減っている状態だと細菌が繁殖しやすくなってしまうため、歯周病やう蝕(虫歯)のリスクが高くなります。
もし、「調子が悪いから・・・」と歯磨きせずに寝てしまうと、プラークが増殖し、さらにリスクが高まってしまいます。

また、唾液には、「消化作用」もあり、唾液が少ない状態だと、よく噛んで食物と唾液を混ぜ合わせて消化酵素を働かせることがうまくできなくなり、消化が悪くなったりもします。
こういう時こそ唾液の分泌を促すような顔面体操、唾液腺マッサージなどの口腔ケアが重要になってきます。
よく噛んで食べ、唾液の分泌を促すようにしましょう。キシリトール入りのガムを噛むのも効果的です。
口腔内が乾燥してのど飴を口にすることもあるかと思いますが、洗浄作用が低下していますので、食べた後にうがいをしたり、代用甘味料を使用したものを選ぶ等、工夫も必要です。

「鼻がつらいと歯磨きしたくない!」という気分になるかもしれませんが、細菌の繁殖を防ぐため、日ごろの歯磨きをいつもより、しっかりと行うとこも重要です。
また、この時期にプロフェッショナルケア(クリーニング)を受けておくのも、口腔内の健康維持に効果的です。

花粉症に限らず、ダニやハウスダスト等の通年型アレルギーの方は季節にかかわらず、環境や体調によって、このような状態になることがありますよね。
その際の、口腔ケアの参考にしていただければと思います。

今月の診療日、診療時間は、研修のため、5日(水)と6日(木)の診療時間が入れ替わり、5日(水)が20時まで、6日(木)が午前診療となり、14日(土)の診療時間が9~14時までと変更になりますのでよろしくお願い致します。

本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。

写真: 花粉症は辛いですよね。

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花屋の店先には色とりどりのカーネーションが並ぶ頃となりましたが、皆様もお変わりございませんでしょうか。

今回のテーマは誤嚥性肺炎です。
先日、中華料理人の周富徳が誤嚥性肺炎でなくなりましたよね。
えー?誤嚥性肺炎で今の時代も亡くなってしまうの?と思われた方が多いのでは?
なんと死因別にみた死亡率では、悪性新生物、心疾患、脳血管障害に続き、肺炎はいまだに4番目に位置し、年齢別死亡率では、70歳以降で急増しています。

誤嚥性肺炎とは、何か?
誤嚥性肺炎とは、嚥下時に食道に送り込まれなければならない物が、気道に入ることにより細菌感染を引き起こし、炎症を起こした状態となることです。
その原因としては、咳反射や嚥下反射が低下することにより「不顕性誤嚥」を起こし、口腔内常在菌が肺の中で増殖して肺炎へ進展するからです。
そのため、口腔内を清潔に保つことは勿論、嚥下反射をトレーニングで鍛えるということも重要です。
トレーニング方法は色々あります。
一部を載せておきますが、毎日できることからトレーニングを継続して頑張ってくださいね。

①呼吸のトレーニング:腹式呼吸によって深い呼吸を心がけます。
呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入った場合でも排出しやすくなります。
腹式呼吸は、まずゆっくり息を吐き出し、最後はお腹がへこむまで息を出し切ります。
そしてゆっくりお腹まで息を入れる感じで吸っていきます。これを繰り返します。
食べ物がのどに詰まったり、むせたりするのは、食べ始めの時にもっとも起こりやすいので、食事の前に腹式呼吸をしてから落ち着いて食べるようにしましょう。

②発音のトレーニング:パ行(パ、ピ、プ、ぺ、ポ)、ラ行、タ行、カ行、マ行を繰り返し発音します。
これらの音を発する時には、食べ物を飲み込む時と同じ器官(口、舌、のどなど)を使うので、器官を鍛えることができます。

③首や口・舌のトレーニング:首や口・舌の周辺の緊張をとり、リラックスさせることで、飲み込む時の筋肉運動をスムーズにすることができます。
首のトレーニングは、肩の力を抜いて、首をゆっくり前後・左右に動かし、首筋をしっかり伸ばすようにします。
口のトレーニングは、ほおをふくらませたり、へこませたりを繰り返します。
舌の場合は、思い切り前に出したり、引っ込めたりします。

これらのトレーニングは、食べ物を口に入れずにできるので、自分で安全に行うことができます。
回数などは自分の体力などに応じて、無理のない程度にし、毎日続けるようにしましょう。

ところで、5月の診療日と診療時間ですが、特に変更有りませんのでよろしくお願いします。
過ごしやすい季節ではありますが、体調をくずさないようお気をつけください。
参考文献)疾患を有する高齢者が来院したら?佐藤田鶴子著etc

写真: 色とりどりのカーネーション。

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春の気配に心浮き立つこの頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、今回のトピックの話題は、レーザーについてです。
レーザーは1秒間におよそ1兆回以上も振動するエネルギーの強い光です。
その種類は100種類以上あり、あらゆる分野で大活躍しています。
レーザーは私たちの生活の中でも、CD、バーコードリーダーなど身近なところで多く使われています。
今やレーザーなしの生活など考えられないほどに使われているのです。

レーザー治療は、外科・脳外科・形成外科・耳鼻咽喉科・眼科・産婦人科・皮膚科などさまざまな医療分野で早くから使用されています。
歯科でも様々なレーザー治療器がありますが、麻生歯科クリニックでは炭酸ガスレーザーを使った治療を行っています。
レーザーは光のエネルギーを熱エネルギーに変えて使用するのですが、レーザーの種類によっては熱エネルギーが組織の深部・歯の内部まで届いてしまい、思わぬ副作用が出る場合があります(周囲に熱影響を残してしまう恐れがあります)。
しかし、炭酸ガスレーザーの場合は99%以上水分に吸収されます。
痛みのある部位(炎症を起こしている部位)は水分が多いです。
ということは、炭酸ガスレーザーは炎症部位だけに作用し、そこでほとんど吸収されて、他の部位に熱影響を及ぼす可能性がほとんどありません。
妊娠中の方や、高血圧の方、心臓疾患でワーファリンを服用されている方、人工透析されている方でも安心して治療を受けていただくことができます。

実際にどんな時に使用するのかといいますと、多様で、歯茎が腫れた時の消炎に、あるいは切開したい時や抜歯後の止血、口内炎、知覚過敏、歯茎の黒ずみ、顎関節症の痛みの緩和に対して使えます。
炭酸ガスレーザーの講習会で講演された先生が面白い体験談を話されました。
診療開始直前に50肩になり、炭酸ガスレーザーを自分にかけて痛みを緩和させたというのです。
面白いですね。
炭酸ガスレーザーは色々と役に立ちますね。

ところで、4月の診療日と診療時間ですが、4月5、6日と勉強会があり、5日は休診させていただきます。
その振替として4月2日(水)と9日(水)の診療時間を17時までさせていただきますのでよろしくお願いします。
春は何かと体調を崩しやすい季節です。
くれぐれもご自愛ください。

写真: 炭酸ガスレーザーです。

3月

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季節の変わり目で不安定な天候が続きますが、皆様、お元気で過ごされてましたか?

さて、今月のトピックは、口臭についてです。
口臭とは口の中の細菌により発生する悪臭の総称ですあり、口臭とは文字通り、吐く息などによって口から出される悪臭のことです。

口臭は口の中の細菌が、主にたんぱく質を分解して発生します。
口の中を清潔に保つことで、口臭を防ぐことができます。

口臭の種類は、生理的口臭、病的口臭、外因的口臭、内因的口臭です。生理的口臭は、起床時、空腹時、緊張時などの、唾液の分泌量減少によって発生する口臭のことです。
歯垢(プラーク)や食べ物のカス、舌の汚れである舌苔などが原因です。

病的口臭は、口腔内をはじめ、体全体の疾患・症状によって発生する口臭のことです。
①口腔内に原因があるもの:歯周病や進行した虫歯など、口の中の病気により口臭が発生します。
②全身の疾患に原因があるもの:胃腸・呼吸器・鼻疾患・糖尿病などの疾患により口臭が発生します。(腎臓:アンモニア臭、糖尿病:アセトン臭、気管支や肺の病気:腐敗臭のある口臭、肝機能の低下、慢性肝炎:ネズミ臭・カビ臭etc)、外因的口臭は、ニンニクやニラ、ネギなどの有臭食品、酒・タバコなどの嗜好品などによって発生する口臭のことです。
ほとんどが時間の経過とともに減少します。

内因的口臭は、検査をしても口臭が認められないのに、本人だけが口臭があると思い込んでいる口臭のことです。
ストレスや精神的に不安定な場合に、多く見られます。

口臭の強さは1日の中でもさまざまに変化をします。
たとえば起床時(モーニングブレス)や空腹時(ハンガーブレス)は唾液分泌が減少し、細菌が増殖した状態になり、口臭が強くなります。
また、ストレスや緊張時にも唾液の分泌量が低下し、口臭が強くなります。
口臭にはどんな原因があるのかを把握し、予防策を身につけましょう!

さて、3月の診療日、診療時間ですが、25日(火)が研修の午後が研修のため、水曜と火曜日の診療時間が入れ替わり、25日(火)が午後休診で、26日(水)が20時まで診療いたしますのでよろしくお願いします。
お彼岸を過ぎてもまだ朝夕冷え込むときがございます。
何卒、体調をお崩しになりませんようお祈り申し上げます。

写真: 口臭は子供さんにも嫌われますね。

2月

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今年もあっという間に一ヶ月が過ぎました。
急激に寒くなったり、一度の沢山の雪が降ったり・・・毎年のことですが、雪国の冬は本当に大変です。
もうすぐ、「節分」「立春」ですが、春はまだまだ先のようです。

節分といえば、北海道では落花生をまくところが殆どですよね。
「後始末が簡単」「食材が無駄にならない」「清潔」など、その理由もフリーペーパーや雑誌のコラムなどで紹介されています。
ただ、この「落花生=ピーナッツ」、クルミやアーモンドなどの他のナッツと同様、とても優秀なことをご存じでしたか?
いくつかご紹介します。
① 肥満防止
不飽和脂肪酸であるオレイン酸・リノール酸が豊富に含まれています。
これらの脂肪酸は、コレステロールを抑制する作用があり、肥満の防止に役立つ成分です。
② 生活習慣病の予防
腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やすオリゴ糖や、便通を促し、血糖値の上昇を抑える働きがある食物繊維などが含まれています。
③ 美肌効果・老化防止
「抗酸化ビタミン」「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEが豊富です。
この他、ビタミンB1やアルコールの代謝促進に効果的な働きをするナイアシンなどのビタミン類が豊富に含まれています。
さらに、体にとって欠かせないミネラルがバランスよく含まれています。
例えば、丈夫な骨を作るマグネシウムやカルシウム、味覚形成に必要な亜鉛などです。

ピーナッツの脂肪は太りにくいといわれていますが、カロリーは1g当たり6㎉(落花生1つ→2粒で9~15㎉)と少々高めです。
どんな食物にもいえることですが、適度に食べることをおすすめします。
1日30粒までとか、片手の手の平にのる位など、一般的にいわれている目安はありますが、個人差がありますので、少量ずつ召し上がるのが良いかと思います。
はじめからクルミなどが混ざったミックスナッツも良いですが、塩味のついていない、素煎りクルミとアーモンドなどに落花生をむいて、自分好みにしてみるのも楽しいかと思います。
よく噛むことで満腹中枢も刺激されますし、唾液がたくさん出るので、お口の健康にも役立ちます。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
寒の戻りで冷え込むこともございます。
お気をつけください。

写真: 美味しそうなナッツですね!

2014年1月

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寒の入りも過ぎ、いよいよ寒さも本番ですね。
これからの季節、「冷え」が気になる方は多いかと思いますが、実は歯周病などの歯科疾患にも関係があるのです。

冬場にある程度手先や足先が冷たくなるのは、当然のことなのですが、外気温によって冷やされる程度ではなく、手と足の先端が温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚があるときに、「冷え症」と呼びます。
夏なのにからだが冷えている、あるいはからだが冷たいと感じている症状などもそうです。

私たちのからだは、重要な臓器が集まるからだの中心部に血液を集めて体温を維持しようとします。
そのため末端である手先や足先には血液が行き渡りにくくなり、温度が下がりやすくなって、冷えを強く感じるようになるのです。

実は歯肉も、手足と同じで末梢の細かい血管が集まっているので、循環が悪くなりやすい場所です。
したがって、「冷え症」の方は、歯肉の血流が悪くなることで免疫力が低下するため、歯周病のリスク(歯周病菌感染のリスク)が高くなりやすいのです。

歯肉のマッサージなどで血流を良くする方法もありますが、まず体全体を温めるような対策をとることが大切です。
テレビや雑誌でも様々な冷え対策が紹介されています。
からだを温める食品をとる、しっかり入浴する、無理なダイエットや血流を悪くするタバコを控える、筋肉量をアップさせるために1日30分歩く・・・わかっていてもなかなか続けられることではありません。
でも冷えは万病の元。
この歯周病の話をきっかけに、何かできることから始めてみてはいかがでしょうか。

1月の診療日、診療時間ですが、6日から通常通りの診療を開始いたしますのでよろしくお願いします。
厳しい寒さがつづきます。
くれぐれもお身体お大事になさってください。

12月

c70ee6f7-s[1].jpg木枯らしの冷たさが身にしみる季節になりましたが、皆様、お変わりございませんか。
今月のトピックはコカコーラやポカリスエットのように糖分の多い飲料水や炭酸飲料を過剰にとりすぎると虫歯になる?です。

皆さん知らなかったら驚かれるニュースを載せますね。
「ジュースを過剰に取り過ぎて歯が一本もなくなったお話しです。
「豪紙アデレード・アドバタイザーによると、この男性は南オーストラリア州アデレード近郊の街ソールズベリー・ノースで暮らす、25歳のウィリアム・ケンウェルさん。
もともと水が好きではなかったという彼が、ジュースを大量に飲むようになったのは3年前からだ。
従業員として働き始めたホテルが「コーラが簡単に手に入る」環境で、水嫌いの彼にとって、水代わりにコーラを飲むのは当たり前のことだった。
その後、コーラなどの清涼飲料水で喉を潤し続けた彼は、毎日6~8リットルもの量を摂取。
満足感は大いに得られただろうが、その代償はあまりにも大きかった。

当時、歯科医に普段の生活習慣を相談する機会があった際、当然ながら注意を受けながらも、それを無視してジュースを大量に飲み続けていたというケンウェルさん。
そうこうしているうちに、彼の口の中はとんでもない状態になっていたという。

彼の歯はすべてひどい虫歯になり、抜いて残ったのは13本だけに。
それらの歯の状態も次第に悪化し、それが原因で敗血症まで引き起こしたそうで、命に危険が及ぶ結果を招いてしまった。
最終的にはすべての歯を抜かざるを得なくなり、総入れ歯にしてようやく彼は健康を取り戻したという。

現在オーストラリアの保健研究機関が提唱した「清涼飲料水に表示する、虫歯の危険性を訴える警告ラベルのモデル」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)としての活動も行っているというケンウェルさん。
ラベルがどれほどの効果を生むのかは“疑問”としながらも、「自分はジュースが歯や健康に影響を及ぼしかねないという生き証人だ」とも話す彼は、少なくとも過去の生活習慣を反省し、同じような人が生まれないようにと願っているようだ。」

皆さんも、健康診断を受けたりして食事のバランス等、生活習慣を見直してこのようなことにならないように気をつけましょうね。
歯科医院で定期健診を受けるのも大事ですね。
何故、そんな恐ろしいことになってしまったのか、歯に関しての範囲で理由を述べますね。

●続けて飲んでいるとエナメル質が溶ける
スポーツ飲料は運動後の糖類・水分補給に適している飲み物かもしれませんが、乳幼児や重症心障がい者に過剰にタラタラ飲ませた場合、むし歯になる確率が高くなるといわれています。
その理由は、むし歯は口腔内環境のpHが5.7以上の酸性度が強くなると歯の表面(エナメル質)に酸が付着し、脱灰(エナメル質を溶かす作用)現象がみられます。
したがって、スポーツ飲料を持続的に飲み続けているとむし歯の始まりの脱灰現象がおきてきます。
しかし間食をしない人では、食物を摂取した際にpH値がさがり酸性度が上がりますが、口の中の唾液の中和作用により酸の付着が弱められます。
休む暇もなく糖分を摂り続けていると、唾液中のpHが酸性に傾き、中性に戻る能力を失います。

●寝る前に飲ませない、飲んだら歯磨きを
スポーツドリンクは寝る前に飲んだり、乳幼児に哺乳瓶で与えることは極力避けたいものです。
乳幼児は大人に比べて水分の補給が大切ですが、スポーツ飲料を飲ませなくても水道水等による補給で十分と考えられます。
乳幼児は味覚の発達や学習する時期でもありますので、砂糖やクエン酸入りの飲み物を与えてしまいますと、記憶の中にインプットされ、水道水などの水を飲むことを拒否する場合が生じてきます。

●どうしても飲む必要がある場合は時間をおいて
糖類の中でむし歯の発生に影響しない糖アルコール(砂糖代替甘味料)は、インスリンの誘発性も少なく、低カロリーでよく品の保湿目的で多くの食品に使用されています。
また、むし歯になりにくい食品の甘味料として、使用されています。
スポーツ飲料というと健康的なイメージが強いのですが、乳幼児の摂取には十分注意しましょう。
どうしてもというのであれば、半分にうすめてから与えるという方法もあります。
与える時間の間隔を十分において、飲んだあとはブラッシングをするなど心がけるとよいでしょう。

さて、今月末の年末年始の休診日ですが、12月28日~1月4日までとさせていただきます。
年末に向けてこれからお忙しくなると思いますが、何卒健康にはご留意ください。

写真: ご本人と総入れ歯。ショックですね!

11月

plan60_z4.jpg秋も深まり、朝夕は冷え込むようになってまいりましたが、皆さま、お変わりありませんか?

さて、近頃、テレビで歯周病と認知症が話題になっていますのでそのお話をしますね。
歯周病菌は心臓病、糖尿病、動脈硬化、脳卒中、早産の原因になると報告されていますが、
アルツハイマーまでとは、皆さん、驚かれたことでしょう。

最近のニュースでは、名古屋市立大大学院の道川誠教授(生化学)らの研究チームが、歯周病が認知症の一種、アルツハイマー病を悪化させることをマウスの実験で明らかにし、日本歯周病学会で発表しました。

道川教授によるとマウスを使った実験で認知機能が低下し、最初に見た物体の形を忘れているため、新しい物体に興味を示さなかったとそうです。
道川教授によると「歯周病治療で、認知症の進行を遅らせられる可能性が出てきた」とのことで、歯周病菌は心臓病、糖尿病、動脈硬化、脳卒中、早産の原因となるだけでなく、認知症になる可能性がより高くなるということがわかり、全身疾患との関連性が強いことがよりわかってきました。
皆さん、歯科医院で定期健診を受け、歯周病のチェックもすることが大切ですね。

向寒のみぎり、お風邪にはお気をつけてお過ごしください。

写真: 定期的なクリーニングによる、歯石の除去が大切です。

10月

kusa.JPG暑かった夏が終わり、朝晩すっかり冷え込むようになりました。
急な気温の変化で体調を崩されてはいませんか。

今月のトピックは「口臭」についてです。
口臭とは、いかなる原因にかかわらず、口腔から放出される他覚的に不快な臭いの総称です。
口臭の発生原因は、口腔内に存在するタンパク質が分解されるときに発生する硫黄化合物です。

口臭の分類には、「真性口臭症」「仮性口臭症」「口臭恐怖症」があります。
その概要は以下のようなものです。
「真性口臭症」:社会的な容認限度を超える明らかな口臭が認められるもの
「仮性口臭症」:実際には口臭はほとんど確認されず、検査結果の説明やカウンセリングによって訴えの改善ができるもの。(近年の清潔志向の高まりによって増える傾向にあるともいわれている)
「口臭恐怖症」:「口臭がない」という検査結果を受け入れられず、心理的な問題をもっていたり、精神症状の1つとして現れる場合もある。

今回はこのうち「真性口臭症」についてお話します。
真性口臭症は、①生理的口臭②口腔由来の病的口臭③全身由来の病的口臭 の3つに分類されます。

①生理的口臭とは、器質的な変化や原因となる疾患が認められないもので、誰にでもみられる口臭です。
起床時に最も多く、その理由は就寝中に唾液の分泌量が減少することにより、口腔内の自浄作用があまり働かず細菌が繁殖するために起こります。
そのほか、空腹時や緊張時、疲労時にも口臭が発生しやすく、日内変動があります。

②口腔由来の病的口臭は、歯周病やう蝕など口腔内の疾患、舌苔やプラーク(歯垢)などが要因となって起こります。
また、歯に合っていない修復物や補綴物(冠・ブリッジ)があると、汚れがたまりやすいので、これも口臭発生の要因の1つです。
治療としては要因となっている疾患の治療を行いますが、予防としては舌苔やプラークの除去が原則です。
舌苔やプラークの除去は、患者さん自身がセルフケアとして取り組むことができます。
歯ブラシだけではプラークを全て除去することはできませんが、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、プラーク除去率がかなり上がります。
また、舌の表面についた舌苔(白っぽい堆積物)はプラークとほぼ同じ成分です。
専用の舌ブラシ(タンクリーナー)を使用すると口臭予防に効果的です。
ただし、力をいれすぎないこと、何度もゴシゴシこすらないよう気を付けてください。

③全身由来の病的口臭は主に、耳鼻咽喉や呼吸器系の疾患によるもので、疾患の治療により口臭も改善されます。

来月11月8日は「いい歯の日」です。
ご自身に合った口腔ケアを行って「いい歯の日」を迎えませんか。

ところで、今月の診療日、診療時間は、変更ありません。
よろしくお願い致します。
秋も深まり、朝晩は冷えてまいりました。
くれぐれもご自愛ください。

写真: くさい~!子供は素直!笑

9月

肥満と歯周病1-2.jpgいつまでも残暑が続く毎日ですが、お変わりなくお過ごしですか?
さて、今月のトピックは、歯周病と肥満との関係についてです。
え?関係あるの?と思う方が多いと思いますが、その理由を書きます。

肥満になると糖尿病、高血圧、高脂血症、心疾患になりやすくなります。
肥満は、※1)2型糖尿病の最大の危険因子ですが、糖尿病が歯周病を憎悪させることは、古くから知られており、肥満⇒糖尿病⇒歯周病という図式ができあがります。

実際、※2)BMI,体脂肪、ウエスト/ヒップ比のいずれもその値が高い程、歯周病のリスクが有意に示された結果もでています。
糖尿病は、血管や神経組織に障害を及ぼします。
糖尿病の前段階である肥満や高脂血症等の状態で血管に何らかの悪影響があるとすれば、歯周局所にも影響が及ぼしている可能性が考えられます。
血液凝固を促進し、虚血性心疾患をおこしやすくPAI-1は、脂肪組織から分泌されるので血中に※3)PAI-1が増加すると歯周組織の微細な血管にも血液循環障害が生じる可能性があります。
皆さん、簡単な運動、食事のバランスの見直しから肥満解消への第一歩を踏み出しましょう。

それでは、診療日時ですが、特に変更ありません。
よろしくお願いします。季節の変わり目は体調をくずしやすいものです。どうぞ、ご留意ください。

※1)2型糖尿病⇒インスリン分泌の低下もしくはインスリン抵抗性を主な発症基盤とする型の糖尿病
※2)BMI⇒体重(体格)指数のことで、体重÷身長÷身長で算出される体重(体格)の指標である。
※3)PAI-1⇒「P」はプラスミノーゲン、「A」はアクチンベータ、「I」はインヒビーターという意味です。
内臓脂肪から分泌される悪玉アディポサイトカインの代表です。

PAI-1は、血液中で血液を固める作用のある血小板と結合して、出血箇所を修復します。
したがって、過剰に分泌されると、血液の塊(血栓)が出来やすくなる危険な物質。敗血症、動脈硬化等になると高値を示す。
※図10)歯周ポケット⇒歯周ポケットとは、歯周病が原因で歯周組織の破壊が起こることによって、病的に深くなった歯肉溝のことです。
歯肉溝は健康な人であれば約1~3mm程の深さになっていますが、歯周病で歯周組織が破壊されるとこの歯肉溝はどんどん深くなり、4mm以上の深さになると病的なものと見られるようになります。

参考文献)日本歯科評論/別冊2006これで大丈夫!患者さんへの情報発信:歯周病と全身疾患、歯科医学大辞典)

写真: 肥満と歯周病の関係です。

8月

IMG_NEW2.jpg残暑が続いておりますが、いかがお過ごしですか。
先月は、「免疫を高める」と病気は勝手に治る(著者:安保徹、福田捻)を読んでいましたので、8月のトピックは、その本でも取り上げられていました口呼吸が招く病気と対策にしました。

自分が口呼吸をしているかどうかは、舌の位置で判断がつきます。
口をしっかり閉じると、舌は、少し引き気味となり、表面全体が上顎にべったりつきます。
これが舌の正しい位置です。
こうして舌で口腔内の空間を狭めて唾液の蒸発を防ぐことにより、喉の免疫組織は、潤い、保護させるのです。

ところが、口呼吸の癖がある人は、刺激不足から舌を支える筋力が低下しているため、上顎まで持ち上がりません。
口を閉じて舌の先が歯の裏側と歯茎の境目に当たっているなら、口を開閉する筋肉の力が低下して、口を閉じていること自体が困難な状態です。
このような人も意識をすれば鼻呼吸はできますが、意識の働かない睡眠時には、間違いなく口呼吸しているはずです。

リウマチ、膠原病や気管支ぜんそくなど、ステロイド剤を用いる病気は、全て、口呼吸を引き金に発症している可能性が高いのです。
そして口呼吸は、睡眠時無呼吸症候群、うつ、ガン、認知症、便秘等も口呼吸の関連が疑われています。
その対策として口の体操「あいうべ」を行うと改善されるというのです。

「あーいーうーべー」と発音するあいうべ体操による改善運動が期待できるそうです。
「あいうべ」体操とは、①「あー」②「いー」③「うー」④「べー」を1セットとして1日30セットおこなうものです。
また、歯科に直接関連する効果を挙げますと顎関節症のように口をあけると痛む人は、関節がスムーズに動くようになるまで「いー」「うー」のみを繰り返すとよく、舌の筋肉は、大きめの飴をなめることで強化できます。

「あいうべ」体操は、こうして低下した舌や口の筋肉を鍛え、口を閉じる機能を回復させることで、口呼吸の癖を改善させます。
「あいうべ」体操を始めてイビキが小さくなった、起床後に喉が渇かなくなった、口元が引き締まった、舌が長く出せるようになった等の変化が出てくれば、効果も出ている証拠です。
自分の治癒力を信じて、根気よく続けることで、気になる症状も徐々に楽になるでしょう。

また、3か月続けて変化のない場合は、「ため息」が悪さをしている可能性が考えられます。
鼻から「フンッ」と息を吐き出すようにしてください。
「あいうべ」体操を「口呼吸は万病の元」とみなして皆さんも「あいうべ」体操を実践されるといいと思います。
特別な器具がいらないのでどこでもできる点さがまたいいですね。

さて、今月の診療時間、診療日、診療時間ですが、10-11日は院長が勉強会参加のため、10日は、休診とさせていただきます。
また、お盆休みは、12-14日とさせていただきますので宜しくお願い致します。

まだ暑さは続くようです。
どうぞ、お身体にご留意ください。

参考文献) 「免疫を高める」と病気は勝手に治る(著者:安保徹、福田捻)

写真: 親子で歯磨き。習慣が未来を作ります!

7月

saku.jpg本格的な暑さになってまいりましたが、皆さまご清祥ことと存じます。
今月のトピックのテーマは、最近、テレビでもとりあげられた酸蝕症についてです。

酸蝕症とは、字のごとく、酸によって歯が溶かされてしまうものです。
酸蝕症によって溶かされた歯のことを、酸蝕歯と言います。
虫歯も細菌の出す酸によって歯が溶かされる病気ですが、こちらは原因が「酸」というよりも
「細菌」なので、酸蝕症とは区別されています。

「酸蝕症(酸蝕歯)の原因」
・過食嘔吐や無理なダイエットなどによる、胃酸の逆流。
 (一度や二度のことでは全く問題ありませんが、習慣的に繰り返すと酸蝕症になることがあります)
・酸性食品の摂取。
 (黒酢、レモン・オレンジなど柑橘系の果物、ドレッシング、赤ワインなど)
 (上記のような食品を常に摂取する機会のある人は、酸蝕症のリスクが高くなります)
・職業的原因
 (酸使用現場で働いている人、水泳選手(塩素が原因)など)
・歯軋り・過度のブラッシングなど
 (直接の原因ではありませんが、酸蝕症を進行させる要因となることがあります)
他にも酸蝕症(酸蝕歯)の原因はいろいろと考えられますが、いずれにしてもいきなり酸蝕症(酸蝕歯)になるわけではなく、
日常的に歯が酸に晒され、それが再石灰化のスピードを上回った場合に少しずつ歯が溶かされ、酸蝕症(酸蝕歯)が発生します。

「酸蝕症(酸蝕歯)の治療法・予防法」
酸蝕症(酸蝕歯)の治療法・予防法としては、嘔吐をよくする人は嘔吐を控える、酸性食品を過度に摂取している人は少し摂取を控えるなど、
まずは原因となっている酸を無くす、または減らすことができないかどうかを考えます。
虫歯の予防法に準じて、食事時間の工夫やフッ素の利用なども有効です。

【食後すぐの歯みがき】
食事をすると唾液の分泌量が増え、酸を中和する能力(酸緩衝能)が高くなります。
これは唾液中の、酸を中和するイオンが増えるからで、酸による歯の脱灰(歯が溶けること)を抑制し、再石灰化を促進します。
「再石灰化」とは、飲食によって脱灰した 歯のエナメル質の表面に、唾液に含まれる カルシウムとリン酸が再沈着することです。
食後すぐの歯みがきは、この酸緩衝能や 再石灰化による効果を妨げることになるので、酸性の食品をとおったすぐ後の歯磨きはさけて、
30分後くらいの歯みがきをおすすめします。(参考文献:歯科大辞典、Tooth Wearと象牙質知覚過敏)

今月の診療日、診療時間ですが13日(土)のみ午後から勉強会参加のため、午前9時~12時までの診療となります。
よろしくおねがいします。

*)pH:酸性・アルカリ性の度合い(強さ)を表すのに、pH(ピーエッチと読む)と呼ばれる0から14までの数値を使います。
pHの値に単位はありません。pH=7が中性で、それより数値が小さいほど酸性が強くなり、それより大きいほどアルカリ性が強くなります。

写真: 親子で歯磨き。習慣が未来を作ります!

6月

s3.jpg今月はフッ素入り歯磨き剤についてお話しします。
フッ素が虫歯予防に効果的であることをご存じの方も多いかと思いますが、フッ素には以下のような働きがあります。
①歯磨きで落としきれなかったプラーク(歯垢)が作る虫歯の原因菌の働きを弱め、酸産生を抑える。
②歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進させる。
③歯の表面を酸に溶けにくい性質に改良する。
フッ素は私たちの身近に自然にある元素の1つ、また、多くの食品に含まれている栄養素の1つですが、食事だけで虫歯予防に十分なフッ素を摂取することは困難です。
そこで、フッ素が薬用成分として配合されている歯磨き剤を正しく使うことで、効果的に虫歯を予防することができます。

現在日本で販売されている歯磨き剤の殆どにはフッ素が配合されており、幼児から高齢者まで、誰もが家庭や職場でセルフケアとして簡単に取り入れることができます。
フッ素は子供の虫歯予防?と思われる方もいるかもしれませんが、成人の根面う蝕(歯ぐきが下がった根の部分にできる虫歯)にも予防効果が認められています。
効果的な歯磨き剤の使用例です。
①年齢に応じた量の歯磨剤を歯ブラシにつける。
・6か月~2歳:1㎜程度
・3歳~5歳:5㎜程度
・6歳~14歳:1㎝程度
・15歳以上:1~2㎝程度
②歯磨き後のすすぎは1回程度、10~15mlの水を口に含み5~10秒間程度軽くぶくぶくうがい。
③歯磨き後、1~2時間程度は飲食をしない

更に、口腔内に有効濃度以上のフッ素を保持させるため、1回目の歯磨きではプラークを徹底的に除去、2回目の歯磨き時にフッ素配合歯磨き剤をつけて磨くダブルブラッシングという方法も効果的です。
もちろん、歯ブラシだけではプラークを完全に除去することはできません。
デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具を使用することで、プラーク除去率が格段にアップします。
正しい口腔清掃方法を知ったうえで、歯磨き剤を効果的に取り入れてみてください。

6月4日~10日は歯の衛生週間です、日ごろの口腔清掃を見直してみては如何でしょう。
何がご不明な点がございましたら、お気軽にお声掛け下さいませ。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
本格的な夏をひかえ、いっそうご自愛ください。

写真: 親子で歯磨き。習慣が未来を作ります!

5月

五月晴れの空に、鯉のぼりが悠々と舞い踊る季節になりました。
皆様におかれましては、ますますお元気でお過ごしと存じます。

さて、5月のトピックは「口腔ケアの重要性」についてです。
今年の冬は、インフルエンザが大流行したため、感染予防についてメディアをはじめ、あちこちで話題になりました。
歯科の分野では口腔ケアがいかに大事ということが、各分野で実証されています。

例えば、老人施設において口腔ケアを徹底しているところでは、高齢者の健康を脅かす肺炎の発症を抑制していることや、咽頭細菌の減少効果が明らかであることが図中のデータに表れています。
本来、歯周治療を目的とした口腔ケアが、肺炎予防にもつながっていることが示されました。
これは、施設に限られたことではなく、在宅でも同じことです。
皆さん、日ごろからそのことを念頭に置き、口腔ケアに関心を持ちましょう。

歯科医院で定期的健診を受けに行き、ご自分でブラシの行きとどかないところはプロフェッショナルケアを受ける、また、ご自宅では衛生士による歯磨き指導を思い出しながら丁寧なブラッシングを心がけましょう。
学校や会社、施設などで、健診を受ける季節になりましたが、歯周病や虫歯の指摘があったらそのまま放置せず、歯科医院を受診しましょう。

ところで今月の診療時間、診療日、診療時間の変更はございません。
それでは、五月晴れの日々をどうかお健やかにお過ごし下さい。
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写真: 口腔ケアによる、細菌数やインフルエンザのデータです。大きく違いますよね。

4月

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少しずつ雪が融け、春が近づいてまいりました。皆様お変わりありませんか。

今月のトピックは代用甘味料についてお話したいと思います。
習慣的に歯磨きをしているにもかかわらず、虫歯になる人、甘いものを多く食べても虫歯にならない人がいます。
これは、虫歯が、感染症ではあっても、さまざまな要因が複雑に絡み合う多因子疾患だからです。

虫歯発症にかかわる因子には、「歯の質や唾液」「虫歯の原因菌」「糖質」「時間」といったものがありますが、主要なものは食生活習慣です。
具体的には、虫歯の原因菌(=ミュータンス菌)の餌となる糖質の摂取量や摂取頻度、間食の回数、唾液分泌を促すような食事、軟らかくて口の中に残りやすい食物・・・など多々あります。
これらを一度に改善するのはなかなか難しいことから、最近は手軽な代用甘味料を利用する方もふえているようですね。

代用甘味料とは、砂糖の替わりに用いる甘味物質ですが、その種類は、キシリトールに代表される「糖アルコール」、パラチノース等の「オリゴ糖」、非糖質系のアスパルテームやステビオサイド等、多くのものがあります。
なかでもキシリトールは、多くのガムやタブレットなどに使用されているため、ご存じの方も多いかと思います。
砂糖と同程度の甘さがあり、厚生労働省より食品添加物として認可されているほか、世界保健機関(WHO)や 国連食糧農業機関(FAO)もその効果を認めています。

ミュータンス菌は、糖分を分解して酸を作り出し、これが虫歯のもとになりますが、キシリトールはミュータンス菌に分解されず、酸産生の原料になりません。
また、ミュータンス菌は自分では利用できないキシリトールを菌体内に取り込んでは捨てるので、エネルギーの無駄使いを繰り返します。
この作用によりミュータンス菌の増殖やプラーク(歯垢)の形成を部分的に抑えます。
さらに、キシリトールは歯の修復(再石灰化)も促し、糖アルコール独自の清涼感から味覚を刺激して唾液分泌を促進します。
吸収速度も遅いため、血糖値の急上昇がなく、代謝するのにインスリンを必要としないので、糖尿病の人が摂取しても心配ありません。
ただし、多量に摂取すると一過性の下痢を起こすので注意が必要です。

虫歯予防のためには、キシリトールが50%以上配合されているガムまたはタブレット5~10gを毎食後に摂取し、これを継続するとよいといわれています。
パッケージに「虫歯にならない」と表示されていても、砂糖や水飴が含まれていれば、キシリトールの効果が減りますので注意が必要です。
また、プラーク自体を取り除くわけではありませんので、毎日のブラッシングは必須です。

もちろん砂糖に代表される糖質は、細胞のエネルギー源として必要なものですから、ゼロにすることはできません。
糖質は食事時に摂取し、食後のブラッシングを心掛け、食間には代用甘味料を上手に利用するというようにメリハリのついた食生活習慣をつけることも重要です。
代用甘味料が使われている歯科領域の特定保健用食品(トクホ)は65品目で、「虫歯になりにくい」、「歯が再石灰化しやすい環境にする」などのヘルスクレームが実際に使われています。
これとは別に、評価基準に適合し、虫歯の心配のない食品に日本トゥースフレンドリー協会認定「歯に信頼マーク」が表示されています。
このような表示を参考にしてみてはいかがでしょうか。

写真: 特保マークと、歯に信頼マークです!

3月

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季節の変わり目で不安定な天候が続きますが、風邪などひかれていませんか?
さて、今月のトピックは、お酒と抗生物質と一緒に飲まないで下さいと言われる理由についてです。

お酒と抗生物質を一緒に飲むとひどい二日酔いになることがあります。
二日酔いになる仕組みは、肝臓にアルコールが入ると最初にアルコールの脱水素酵素などの働きによって、アセトアルデヒドという物質に変化します。
お酒を飲んで数時間たつと、このアセトアルデヒドという物質が体内をめぐるのが原因で、気分が悪くなったり吐き気などの二日酔いの症状があらわれてきます。
アセトアルデヒドが体の中を一巡りすると肝臓に再び戻り、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きによって水と酢酸に分解されます。
このような働きがあって体からアルコールが抜けた状態になるのです。
しかし、薬の中にはアセトアルデヒドの代謝を抑える働きを持ったセフェム系抗生物質(フロモックス、セフゾン等)などがあります。
セフェム系抗生物質とは、副作用にも重いものがないので多く使われており、病原微生物に対して殺菌的な働き(細胞壁を破壊)をする抗生物質です。
このセフェム系抗生物質などと一緒にお酒を飲むと、普段は平気なお酒の量でも吐き気や、顔面紅潮などの症状がでます。
また、場合によっては頻脈や低血圧、呼吸困難や腹部のけいれんなどの症状が起こることもあります。
抗生剤を飲まれる時は、お酒は、避けてくださいね。

さて、今月の診療日、診療時間は、特に変わりありませんのでよろしくお願いします。
季節の変わり目、どうぞ、体調を崩されませんように。

写真: 歯周病も糖尿病も怖いですね!予防が大切ですね!

2月

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余寒ことのほか厳しく、皆様におかれましてはお変わりありませんか。
さて、2月のトピックは、歯周病と全身疾患について触れます。

まず、歯周病と関連のある全身疾患
①糖尿病
②心臓疾患・動脈硬化
③肺炎④低体重児出産・早産etcが挙げられます。
今回は、患者様のご希望に答えまして、歯周病と糖尿病について、触れます。

まず、糖尿病とは、インスリン(脾β細胞から産生される血糖値を下げる唯一のホルモン)の分泌低下にインスリンの抵抗性※1が加わって発症することが知られています。
この50年間で2型糖尿病が急増している最大の原因は、もともと欧米人に比べてインスリン分泌能が2分の1と低いという遺伝的素因だけに加えて、生活習慣の欧米化すなわち高脂質蝕の過剰摂取と運動不足から生じる肥満に伴うインスリン抵抗性があわさったためと考えられています。

次に歯周病とは、どういう疾患かといいますと、歯周病とは、歯周病細菌(主に嫌気性菌)の感染によって生じる慢性炎症性疾患です。
慢性化した歯周炎局所には、生体の多臓器に類をみないほど多量の嫌気性菌が棲息しています。
ヒトが28歯全てに5~6mmの歯周ポケットが有した場合、生体がバイオフィルム(細菌の巣)と接する面積は、手のひら大(およそ72mm2)に及ぶと見積もられています。
この状態では、一過性の菌血症(菌が血液中に暴露される状態)やLSP(嫌気性菌のもつ毒素)血症が頻発し、それらの血中濃度も上昇するために、生体側では活性化された免疫担当細胞が多数集積し、多様な生理活性物質をたえず産生していると考えられています。
歯周病のような慢性炎症を放することで、※2TNF-αの産生量が増加し、インスリン抵抗性を介して糖尿病の病態を悪化させる可能性が大なのです。

実際、重度歯周病を合併している患者さんに歯周治療を行うことで、血液中のTNF-α濃度が有意に低下し血糖コントロールが改善している方が多数です。
歯周病が口腔内に限局している時は、最悪の場合でも歯が抜けるにとどまりますが、成熟したプラークから細菌塊が放出され、唾液中や血中に入り、口腔から離れた遠隔臓器に運ばれ、そこに付着・増殖し、病気を起こしたり、悪影響を及ぼすと考えられています。

※3プラーク1mg中には、1千万個以上の細菌が含まれており、そのうち約25%が生菌といわれています。
歯周病を予防したりコントロールしたりすることは、単に歯・口の健康を守るのみならず、全身の健康を守ることにもつながり、人生80年の高齢社会を豊かで快適に過ごすために重要です。
皆さん、定期健診で歯周病の状態を再確認して、口腔内を清潔な状態にし、全身疾患の予防に努めましょう。
診療所に図付きの解説書も置いていますので来院の際は是非ご覧ください。

さて、2月の診療日時ですが、特に変更ありません。よろしくお願いします。
まだまだ寒い毎日です。
くれぐれもご自愛くださいませ。

※1インスリン抵抗性とは、体がすい臓から分泌しているホルモンのインスリンが、標的とする細胞(筋肉や脂肪)に十分作用しない状態
※2TNF-α:腫瘍壊死因子(TNF:Tumor NecrosisFactor)とは、 腫瘍細胞を壊死させる作用のある物質として発見されたサイトカイン。
※3プラーク:歯面に形成された細菌の集落と細菌産生の菌体外多糖
参考文献)日本歯科評論/別冊2006これで大丈夫!患者さんへの情報発信:歯周病と全身疾患

写真: 歯周病も糖尿病も怖いですね!予防が大切ですね!

2013年1月

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寒の入りも過ぎ、いよいよ寒さも本番ですね。
皆さん、昨年の冬から急性胃腸炎症状を呈するノロウイルスが流行っていますが、予防は、心がけていますか?

ノロウイルスの感染経路は、カキ等の2枚貝を、きちんと加熱せず、食べた場合や、感染者の吐物や便に触れた手を介しても感染するということを知っていますか?

ノロウイルスは、感染力が非常に強いウイルスなので要注意です。
予防は、ありきたりですが、手洗い、うがいです。

感染者の便などを処理しなければならない時は、グローブなどを使い直接触れないようになさってくださいね。

ところで、1月の診療日、診療時間ですが、4日から通常通りの診療を開始いたしますのでよろしくお願いします。
厳しい寒さがつづきます。
くれぐれもお身体お大事になさってください。

写真: オーロラ!綺麗ですね。

2012年12月

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木枯らしの冷たさが身にしみる季節になりましたが、皆様、お変わりございませんか。
私事ですが、先月から4週連続で日曜開催の勉強会に参加しており12月2日が最終日です。
大変興味深い内容ばかりで、参加が楽しみではありますが、少々疲れがでてきたところです。

さて、今回のトピックの内容は、4つの勉強会のうち、皆様に身近なものがありましたので、
その内容について触れさせていただきます。

1つは、先日、公演された河原英雄先生の患者様の話です。
肺炎、貧血、*誤嚥【ごえん】を伴い入院し、点滴生活をした後、退院されましたが、退院後、医師に歯科に通院しなさいと言われたそうです。
歯科に通院されているうちに、口から食べ物を咀嚼して摂取できるようになり、その後、検査をしたところ総蛋白、アルブミンが正常値に回復し、自力で歩行できるようになったというのです。
医師までも「口から咀嚼して食べ物を摂取するようになったため」とその効果を認めたそうです。
栄養を口から咀嚼して摂取することの大切さを思い知らされるお話しでした。

もう1つは、神田三郎先生の論文からのお話しです。
小学4年生のお子さん達を対象とする実験群に「咀嚼訓練、偏食の矯正、食後と就寝前の歯ブラシの指導、食物の30回咬み、早寝」を一定期間指導したところ、何も指導していない対象群に比べ、夏バテしにくくなり、平均知的発育指数が上がったという結果が得られました。
いかに口腔ケアや咀嚼が大事であるかがわかります。
咬むという動作は、歯と顎の骨の間のクッションの役割を果たしている歯根膜が、三叉神経(12対ある脳神経の一つ)に伝達し更に脳に伝達し、感覚野、運動野、海馬(記憶に関係する)、前頭野(人間らしさと運動)……に影響を及ぼします。
入れ歯であっても口の粘膜から脳に伝わります。
咬むという動作は、脳を刺激し、活性化させることができます。
悪い箇所は、治し、咬める状態にして、口腔ケアに努め、普段の生活を快適にしましょう。

さて、今月の診療日、診療時間ですが、年末年始の休診日ですが12月29日―1月3日までとさせていただきます。
その代わり、26日(水曜日)は、午後を17時まで診療致します。
よろしくお願いします。

年末に向けてこれからお忙しくなると思いますが、何卒健康にはご留意ください。

*誤嚥【ごえん】とは食べ物や異物を気管内に飲み込むこと 参考文献) 学童期の偏食が性格、疲労及び知能に及ぼす影響に就て : 第一回報告 性格及び疲労に及ぼす影響 著(神田三郎、沖永喜代太)

写真: もうすぐクリスマスですね。楽しんで下さいね。